年明けから少しずつ離島産の羽化が始まりスジブトヒラタクワガタの60ミリオーバーの大型個体が多数羽化しております。
この種類は、世界中を見渡しても徳之島と奄美大島のみにしか生息しない固有種です。(亜種が存在しません)
内歯(アゴの内側の突起)が上方に付く独特のアゴを持ち、名前の由来の通り上翅に顕著な筋(点刻列)があります。
筋は、メスや小型のオスにより明確に現れますが大型のオスは、少し大味な感じの筋になります。
スジブトヒラタは、早期羽化、早期活動の傾向が強いので飼育下でも1年以内(気温によっては数ヶ月)で羽化して夏にすぐに繁殖可能になる種類です。
オスの気性が荒いのでペアリングの際は、注意が必要です。
幼虫は、マット、菌床のどちらでも大きく育ちますが虫吉では、切り替え飼育で育てています。
この種類は、幼虫の成長(加齢)速度も早いので菌糸ビン飼育の際に終齢で突然、暴れ(掻き混ぜ)を起こしてしまい激ヤセして小型化する事が多いです。
1本目の菌糸ビンで大きく育つ要素を持った終齢まで育てた後で2本目からは、無添加マットボトル850ccへ投入してじっくりと大きく育てています。
当店の無添加マットは、ボトル内で残留添加剤の腐敗に伴う窒素系の発酵ガスや発酵熱が一切発生しないので固く詰め込んでも幼虫に安心安全な商品です。
※勿論、ガス抜き不要、加水不要なので初心者にも安心です。
スジブトヒラタの終齢でも20グラム程度なのでエサ交換は、固く詰め込んだ状態で3から4ヶ月毎で大丈夫です。
菌糸ビンは、生きたキノコの菌によって中身のオガクズが分解され続けているので2から3ヶ月毎の少し早めの交換頻度になります。
その他にも色々な種類が羽化し始めていますので、後日改めて紹介したいと思います。