写真は2012年最新羽化のタカラヒラタクワガタの大型67ミリ〜68ミリの特大サイズのオスです。
トカラ列島でも宝島と小宝島のみに生息する独特の進化を遂げたヒラタの亜種で何故か他の亜種よりも飛行性が高く羽化後の成熟も早い様な気がします。
写真のとおり、やや短いキバと胴体の丸さが特徴の太い種類です。
横が太いので70ミリオーバーの個体は極太系で迫力があります。
現在は、十島村の条例で採集禁止の種類なので繁殖品のみの出品になります。
因みに繁殖方法は、他の亜種と同じですが下記のページで詳しく紹介しています。
今回、紹介した個体の幼虫飼育例です。
1本目、二齢でブナ菌糸ビン550ccに投入
→約3ヶ月後の2本目への交換時にブナ850ccに投入
→約2ヶ月後の交換の際に終齢後期で無添加虫吉マットボトル850ccに投入して羽化させました。
終齢で菌糸ビンに入れると暴れと呼ばれる掻き混ぜ行動を起こして激縮みしてしまう事が多いです。
なので2本目からオス、メス共にマットボトルへ切り替えても大型個体を狙えます。
2本目に菌糸ビンに投入する場合は、長く引っ張り過ぎると暴れを起こしやすいので1ヶ月半もしくは2ヶ月以内にエサを切り替えた方が良いかもしれません。
無添加虫吉マットは、ボトル内で残留添加剤の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に安心です。
ガス抜きや加水の必要はありません。
劣化が遅く持ちも良いので固く詰め込んでおくとタカラヒラタの場合、3から4ヶ月に1回の交換頻度で済み、幼虫への交換時ストレスや負担を軽減できます。
羽化ラッシュの季節を迎えますので面白い個体が羽化したら紹介したいと思います。