ダイトウヒラタクワガタの2012年初割り出しです。
未だ気温が低いので20匹前後しか出てきませんでしたが、これから春になると本格的な産卵する時期になって来ます。
割り出した幼虫は、一時管理用カップに無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れて蓋を閉めた状態で4から7日ほど養生させてから菌糸ビン550ccに投入する予定です。
割り出して直ぐにボトルに入れてしまうと割り出し時に傷付いた幼虫やブヨブヨ病(真菌による摂食障害)などの虚弱な幼虫がいた場合、餌のロスが発生してしまいます。
なので数日養生させて二齢から優先的にボトルに投入すると良いです。
上の写真は、ブヨブヨ病に感染した幼虫の参考写真です。
飼育容器内の環境悪化で真菌と呼ばれる目に見えない雑菌が大量に発生して幼虫の体内に侵入してしまった事が原因と言われています。
幼虫の体内に侵入した真菌は、腸内の消化器官もしくは吸収器官を機能不全にさせてしまい、やがて死に至らせてしまうとされます。
どんなに大切に飼育しても体内の器官が破壊されていたり、腸内細菌も居なくなっている関係で育たずに死んでしまいます。
【致死率(羽化できない確率も)100%です。】
↑こちらの画像は、健康な幼虫の参考画像です。
左が初齢(マット食)、右が二齢(朽ち木食)で色が異なりますが健全な幼虫です
幼虫を投入する際の参考にしてみてください。
※脱皮や孵化直後の幼虫は、見極めが難しいのでカップの中で更に4から5日ほど飼育して様子をみてください。
因みに今回割り出した幼虫は、温暖な春と夏を挟むので今年中に羽化すると思います。