イキヒラタの幼虫の割り出し(採取)の紹介。

イキヒラタの割り出し

2月〜3月に産卵セットを組んだイキヒラタクワガタの割り出しを始めました。

マットから沢山の幼虫が見えます。

※朽ち木の中を合わせると30匹位いました。

今回は、コバエ防止飼育ケース(中)に産卵マットを入れ加水して水を切ったクヌギ材Mサイズを埋め込むオーソドックスな方法で行いました。

詳しい繁殖方法を紹介した記事>>

カップに無添加虫吉マットを入れて保管します

初齢がメインでしたので画像の様に1匹ずつ管理用のカップに無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れて4から7日ほど養生させて二齢から優先的にブナ菌糸ビン550ccに入れる予定です。

当店の商品の場合、イキヒラタクワガはブナの方が大きく育ちやすい傾向があります。

カップには、1個(1匹)ずつ、種類や産地などの情報を記載したビニールテープかマスキングテープを貼っておくと管理ミスを防げます。

割り出して直ぐに菌糸ビンに入れると傷ついたりブヨブヨ病など異常がある幼虫がいた場合にエサのロスが発生してしまうのでお勧めしません。

★念の為、異常がある幼虫の参考画像を載せておきます。

ブヨブヨ病の幼虫

画像は、ブヨブヨ病と呼ばれる病気に感染してしまった幼虫の参考画像です。

体の色が半透明になって透き通った感じになっている事が分かります。

また、水っぽく「ブヨブヨ」とした感じになります。

産卵セットの容器内の環境の悪化でマットや朽ち木に目に見えない真菌と呼ばれる雑菌の仲間が発生して幼虫の腸内に入り込んでしまった事が原因と言われています。

腸内に入り込んだ真菌は、栄養吸収器官を攻撃して壊死させてしまい栄養の吸収が出来なくなってやがて死んでしまいます。

致死率100%なので菌糸ビンに入れる際は、注意が必要です。

孵化や脱皮直後の個体と見分けがつきにくいので迷った時は、カップの中で4から7日ほど更に様子を見ると良いです。

今後の成長が楽しみです。