カブトムシ(5月羽化、予定)の紹介です。

カブトの蛹

春になり一足先に温室のカブトムシの蛹化が始まりました。

写真は、今年5月に数量限定で出品予定の特大精鋭部隊です。

自家製天然腐葉土で大きく育った幼虫を無添加虫吉幼虫マットに入れ冬場は温室(20℃前後)にて促成させた物です。

当店のマットは、無添加の菌床と朽ち木のブレンド発酵なので添加剤特有の窒素系の発酵ガスが発生しません。

なので幼虫に優しく、たくさん食べて大きく育ってくれます。

因みに野外では、冬の間に大量の葉っぱや枯れ草を集めての山にしておくと高温多湿な梅雨の間に一気に発酵して良質な腐葉土が出来上がります。

勿論、自然由来の良質な不朽菌(土壌菌)と微生物(土壌性微生物)が大量に集まるので高品質の自然堆肥が出来上がります。

そうした腐葉土(堆肥)からは、メスが産卵の目安にする大量の二酸化炭素が発生すします。

なので正真正銘の天然物になります。

勿論、自然由来の菌類や微生物が多い腐葉土は、幼虫にとって良質な糖質とタンパク源になるので飼育下ではあり得ないサイズまで肥大化するオスの幼虫もいます。

毎年75〜80ミリ前後の大型個体も出ていますので今年もご期待ください。

なお、今回は撮影の為に掘り出していますが、皆さんは真似をしないでくださいね。

通常、蛹室(卵形の土繭)を破壊すると羽化させる事が難しくなります。

※大型のオスは人工蛹室でも羽化失敗の確率が上がります。

サナギを扱い(掘り)なれた人は、道具や手間など一切無しで元の蛹室に戻して完璧に羽化させる事が出来ますが・・・

ビンを用いたサナギの救命方法

蛹室を完全に壊した場合は、画像のように小さなビン、缶コーヒーの空き缶に湿らせたティッシュペーパーキッチンペーパーを蛹が倒れないように敷いて上からラップを掛けて輪ゴムを止めます。

ラップには、爪楊枝で空気穴を4から5箇所ほど開けます。

この方法は、あくまでも緊急時の対策なので観察目的でむやみに掘り出さないでください。

スペースの幅が個体によって異なるので経験が無いと羽化不全の原因になってしまいます。

なお虫吉では、全ての個体を1匹ずつ管理しておりますので未接触、未交配の傷がないピカピカの綺麗なペアをお届けいたしております。

決してズサンな管理は行なっておりません。