ミヤマクワガタの70ミリオーバーの特大のオスが羽化しました。
幼虫は、菌糸ビン飼育が合わないのでマットボトル850ccで夏でも20℃前後の低温飼育で羽化させました。
当店のマットは、一般的な添加発酵の物と異なり、残留添加成分の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生しないので添加剤に弱い種類に最適な商品です。
(ガス抜き不要、加水不要です。)
劣化が遅く持ちが良いのでボトルに固く詰め込んだ状態なら基本的に4ヶ月に1回の交換頻度で大丈夫です。
※「基本的に」の理由は、終齢は、初夏から夏の温度が上がり始める季節にエサ交換をすると極端に落ち着きが悪くなり、マットに潜らなくなる事が多いので真夏の交換を省略して秋に交換すると良いかもしれません。(通称、ズボラ飼育)
なお、真冬も過度な加温飼育をすると潜らずに上に出てくるので加温飼育には向きません。
また、保温対策で発泡スチロールや収納ケースなどの箱状の容器の中にボトルを入れてしまうと空気循環が正常に行われずに潜らなくなってしまうので避けてください。
何れにせよ通気性の悪化と温度が高すぎると激縮みを起こして小型化してしまう事が多いです。
ミヤマクワガタは幼虫期間が長く、大型になればなる程、長期化します。
なので二年一化(2年かけて羽化する事)でないとオスの70ミリオーバーは羽化しません。
天然のメスを産卵させていますが同じ時期に孵化した幼虫でもオスとメスの羽化が1年ズレてしまう事が普通に発生します。
なので同じ母親から生まれた子供でも成虫になって姉と弟が出会う事なく寿命が尽きてしまう事が多いのが運命です。
上記の事を理解した上での繁殖計画が必要になります。
(まさに殖やしすぎには注意が必要な種類です)