画像は2012年最新羽化のクメジマノコギリクワガタです。
沖縄四島の一つ久米島に生息する赤褐色〜茶菓色の綺麗な中型のリュウキュウノコギリの亜種です。
最大でも60ミリ前後にしかなりませんが太く短い力強いキバを持っています。
光沢が強く奇麗な種類です。
菌糸ビン飼育で最後まで押し通すよりも終齢まで育った時点でマット飼育ボトル850ccへ切り替えた方がほうがコンスタントに大きな個体が出やすいです。
終齢で菌糸ビンに入れると突然暴れ始めて激縮みを起こしたまま蛹化して小型化する傾向が強いです。
暴れを起こすと1から数日で菌糸ビンの白い部分が消滅します。
なので菌糸ビンは、与えても初二齢時の最初の1本目だけに留めておいたほうが良いです。
今回の飼育のポイントは、1本目(二齢で)ブナ菌糸ビン550ccへ投入して大きく育つ要素を持った終齢まで短期間で一気に育て上げた後で2本目以降(終齢)で無添加マットボトル850ccでストレスや刺激を与えずにじっくりと大きく育て上げた状態で羽化まで持って行けた事だと思います。
当店のマットは、添加剤が入っていないのでボトルに思いっきり強く押し固めても有害な発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に優しいです。
ボトルへの詰めが弱すぎるとブカブカの肥大化した蛹室を作ってしまい羽化時に起き上がれずに羽化不全を起こすなどのトラブルが多くなります。
必ずカチカチに強く詰めてください。
固詰めの状態でクメジマノコギリなら確実に4ヶ月後の交換で済むので交換頻度を減らす事ができます。
終齢は、交換時の環境変化のストレスで縮みやすいので交換頻度を落とす事ができれば大きく育ち切った状態で蛹化(羽化)を迎える事が可能です。