8月下旬に産卵セットした天然のアマミノコギリクワガタの割り出し(幼虫採取)の写真です。
1匹のメスから34匹の幼虫が産まれました。
・産卵方法を紹介した記事>>
しかも、この天然のメスは大当たりだった様で大型化しそうなオスの二齢が多かったです。
二齢の時点で頭部が肥大化(巨頭化)したオスの幼虫を虫吉ではビッグヘッドと呼んでおり、大型個体の因子を持っている確率が高いのでVIP待遇で育てています。
割り出した幼虫は、1匹ずつ個別に一時管理用カップに無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れて4から7日ほど養生させます。
その後に二齢から優先的にブナ菌糸ビン550ccに投入する予定です。
割り出し時に傷ついたり、虚弱体質など異常がある幼虫をボトルに入れてしまうと途中で死んでしまう事が多いです。
死んでしまった際に確実にエサのロスに繋がってしまうので、割り出し直後にボトルに入れない様にしてください。
また、発生率は低いですがブヨブヨ病という真菌由来の致死率100%の摂食障害が存在するので体の色にも十分に注意を払う必要があります。
発症すると腸内の善玉菌(菌類を糖質に変える働きの腸内細菌)が死滅してしまうとされ、どんなエサを与えても幼虫が助かりません。
エサのロスを避ける為に十分な見極めが必要です。
脱皮したての幼虫は、何日か待って確実に色が着いてから菌糸ビンに入れても大丈夫です。
無事に元気に育つと来年の夏頃の羽化になると思いますが75ミリオーバーの漆黒の大水牛が出て来る可能性が高いので楽しみです。