2012年12月上旬の羽化状況です。
画像は、スジブトヒラタクワガタでの60ミリオーバーのオスです。
早期羽化の割に大きめのサイズだと思います。
※因みにこの種類は、日本の奄美と徳之島のみに生息する固有種です。
今回の飼育のポイントは、1本目に二齢の段階でブナ菌糸ビン550ccに投入して一気に大きく育つ素質がある終齢に育てた事。
2本目からは、ストレスや刺激を与えない為に無添加マットボトル850ccでじっくりと大きく育て上げた事です。
自然界でのスジブトヒラタは、必ず1年で羽化して1から2ヶ月程度の休眠期間の後(その年の夏)に活動する早期羽化、早期活動の種類です。
幼虫も成長(加齢)速度が早く、菌糸ビン飼育の際に終齢で暴れ(掻き混ぜ行動)を起こしやすいです。
※暴れると白い部分が1日で突然消滅してしまうほど激しく動き回って体重を落としてしまいます。
なので前述の菌糸ビン→マットボトルへの切り替え飼育が上手くハマってくれます。
当店のマットは、一般的な添加剤発酵タイプと異なりボトルに詰めた際に添加剤特有の有害な発酵ガスや発酵熱が一切発生しないので思いっきり強く詰めて頂いて大丈夫です。
持ちが良いので固く詰めるとスジブトヒラタの場合、3から4ヶ月間は交換しなくても済むので交換頻度を落として幼虫への負担を軽減できます。
※ただし、劣化が早くなるので絶対に水を加えないでください。
今回の個体は、成熟も早いので初夏から夏の産卵も可能です。
ただし、冬から春に加温すると体力の消耗が激しくなって産卵数が落ちやすいので無加温(5から10度の範囲内)での冬眠をお勧めします。