国産ミヤマクワガタの羽化や飼育方法の情報(2013年2月22日)

国産ミヤマの67から68ミリの画像

画像は今月羽化したばかりの国産ミヤマクワガタ67ミリ〜68ミリの画像です。

未だ翅が柔らかいので来月以降の出品になると思います。

この種類は、菌糸ビンでは育たないのでマットボトル850cc(現在は遮光クリアボトル800ccタイプへ仕様変更)で時間を掛けてゆっくりと育てます。

※マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品の事です。

ミヤマクワガタは、添加剤に弱いのでこのマットが最適です。

サナギになる迄3〜4ヶ月おきに交換をして行きますが大型個体は羽化迄に2年以上掛かってしまう事もあり成虫にさせる迄に根気が必要です。

(自然界では3年掛かって成虫になるケースも存在するほどです)

大きく育てるコツは、高温を避けるだけです。

ミヤマクワガタは、自然界では、森林内部の地表面(「林床」と呼ばれる)の部分の温度が26℃を超えると生息できないと言われています。

飼育下ではボトル内のマットの中心部の温度が林床の温度に相当します。

一般的にボトル内のマットの温度は、飼育環境の室温よりも3℃前後(もしくは以上)高くなると言われています。

なのでボトル内のマットを25℃以内に保つ為には、逆算して室温を20℃前後(最低でも22℃まで)に下げる必要があります。

そういった理由で夏場の高温を如何にして20℃前半に抑えるかに掛かってきます。

温度が高過ぎると死亡率が上がったり小型化して直ぐに成虫になってしまいます。

また、防寒対策の必要が無いので絶対に段ボールや発泡スチロール、収納ケースなどの通気性を損なう箱状の容器の中にボトルを入れないでください。

酸欠で潜らずに上に出て来るトラブルが多くなります。

因みに未活動(未後食)の新成虫は、寒さに強いので自然界同様に無加温の寒い状態で飼育してください。

冬場に温度を高くすると早期活動を起して短命になるだけでは無くオスとメスの活動ズレが出来てしまい繁殖不能になるので注意が必要です。

(普通に暖房無しで飼育すると初夏〜夏に合わせて活動を開始しますので御安心を)