以前、虫吉日記のブログで紹介した本土ヒラタクワガタの幼虫25gが今月に入り無事羽化しました。
何と驚きの73ミリの大型個体でした。
※アゴを動かしているので曲がって見えますが良形の完品です。
北部九州のヒラタクワガタは大きくなりやすいという話しを耳にしますが野外で見掛ける事が出来るのは、夏に毎日朝晩採集に出掛けても4〜5年に一度の確率以下です。
始めて見る大型サイズに興奮しています。
但し、上には上がいる様で先日、神奈川県のお客様より26gの本土ヒラタの幼虫が蛹化したとご報告が有りましたのでこちらの羽化も楽しみにしています。
因みに飼育方法は、以前もこのサイトで紹介した菌糸ビン→マットへの切り替えです。
要約すると二齢で1本目で一気に大きく育つ要素を持った終齢まで育てた後で終齢からは、エサを切り替えを行なってストレスを軽減させてじっくりと大きく育て上げています。
終齢になっても菌糸ビンを使い続けると途中で暴れ(かき混ぜ)てしまい縮んでしまう恐れがあります。
当店のマットは、添加発酵の物と異なり発酵ガスや発酵熱が発生しない上に劣化が遅く持ちが良いので固く詰め込んでおくと本土ヒラタの場合、3から4ヶ月に1回の交換頻度に抑える事が可能です。
(ガス抜き不要、加水不要です)
結果的に交換時の環境変化や接触によるストレス痩せを軽減できます。
※少ないタッチで羽化させるのがポイントです。
本土ヒラタは29gまで行ったことがあります。餌は自家製発酵マットです。その後大縮みして69ミリになってしましました。今世間のギネスは80ミリを超えていますが、雲の上の数字ですね。
775様
いつもありがとうございます。
「虫吉日記」ではいつもコメントをお寄せていただいているのですが、こちらのサイトの方は何故かスパムになっていてお返事が遅れて申し訳御座いません。
29gは、流石に惜しいの一言ですね。
ヒラタクワガタやノコギリクワガタの仲間は、終齢幼虫終期(黄色っぽくなった状態)での交換は落ち着きが悪くなって縮む事が多いのも事実です。
大きさに関しましては、大きいと感じる価値観やサイズは十人十色ですので、人によっては60ミリが大きいと思われる事があるのも事実です。
因みに31gのトクノシマヒラタの幼虫が横幅は違いますが75ミリで終ってしまったので80ミリともなると想像もつきません。
虫吉の拠点の福岡県福津市では、30〜50ミリ前半の小さな物ばかりで4から5年に1度の奇跡的な確率で70ミリが採れるかどうかです。(数千から数万分の一かもしれません)
なので繁殖品でも70ミリがとても大きく感じてワクワクします。