2013年の4月も終わりに近付き春から初夏のオオクワガタの本格的な羽化が始まりました。
綺麗な個体が羽化していたので写真に撮ってみました。
画像は、長崎県大村産の綺麗なツルツルの個体です。
その他にも福岡県久留米産の新しい血筋の個体も比較的大型で綺麗な物が多かったです。
基本的に飼育温度は、約20から23度の範囲内で維持するようにしています。
1本目は、初齢からクヌギ菌糸ビン550ccに投入しています。
理由は、菌床は、使用未使用に関わらず中身のオガクズをキノコの菌が絶えず分解しています。
なので2から3ヶ月経過すると外見が綺麗でもオガクズが分解(劣化)して、水っぽくなってしまいエサに適さなくなってしまいます。
あまり食べていなくても3ヶ月に1回の交換が必要と言われる理由です。
なので小さな幼虫を投入する最初の1本目は、劣化が始まる前に確実に食べきれる量の550ccを使用しています。
※最初から大きな容量のビンに入れて引っ張ると結果が出にくく、非効率なのでお勧めしません。
食べる速度にも左右されますが概ね2から3ヶ月後に終齢でクヌギ菌糸ビン850ccに交換しています。
2本目の交換時に終齢に育っていれば雌雄の判別が可能になっている場合が多いのでラベルに記載しておくと良いです。
※メスの終齢は、お尻から腰の部分に一対の白い斑紋(雌班)があります。
以降の交換は、白い部分が6から7割無くなった時、前述の説明(赤文字)の通りあまり食べていなくても3ヶ月後の交換を行なっています。
※3本目への交換の際にオスの大きな終齢(28グラム以上)だった場合は、クヌギ菌糸ビン1500ccで大型個体を狙っても面白いかもしれません。
ただし、2本目もしくは3本目に投入後に直ぐに白い部分がなくなってしまう事があります。
これは、菌糸ビンの暴れ(幼虫が掻き混ぜて数日で白い部分が無くなる)の場合があります。
蛹室を作る直前にも同様の行動を起こす事があるので、慌てて直ぐに交換せずに2から3週間くらい蛹室を作るかどうかを確認してください。
蛹室を作っていたら交換しなくて大丈夫です。
以前、このコーナーで紹介した福岡県城島産の31グラムの幼虫が無事に羽化しました。
残念な事に80ミリ迄あと少しの所で終ってしまいました。
しかも翅にコブ状の膨らみが有り完品では有りません。
改めて超大型で超綺麗なツルツルの個体を育てる難しさを感じさせられます。