トクノシマノコギリクワガタの紹介です。(2013年9月20日)

トクノシマノコギリクワガタ現在、今週の羽化チェックの真っ最中です。

画像の2匹は、色が異なりますが最新羽化のトクノシマノコギリクワガタです。

結構大型でカッコ良かったので写真に写してみました。

(左は湾曲がきいた黒い個体で、右は綺麗な真っ赤な個体です。)

お隣の奄美産の仲間になりますが徳之島のノコギリクワガタは、真っ黒と真っ赤な個体が出て来るので繁殖させても面白い種類になります。

赤系統の個体は、裏側も真っ赤で綺麗です。

いつもの様にブナ菌糸ビン550cc→マットボトル850cc(無添加虫吉幼虫マットをボトルに固く詰め込んだ物)の交換リレーで羽化させました。

交換の理由は、終齢の暴れ(菌床のオガクズの掻き混ぜ行動)による縮み防止だけでなく、交換頻度を落として少ない交換回数で羽化させる事で幼虫の交換時ストレス痩せを防げるからです。

無添加虫吉幼虫マットは、添加剤による腐敗を起こさないのでガス抜きの必要もなく、持ちも良いので固く詰め込んでおくとトクノシマノコギリの場合、確実に4ヶ月に1回の交換で済みます。

寒い季節の成虫の飼育について新成虫(未後食に限る)は、冬場は過度な加温をするよりも思い切って室内無加温飼育(ヒーター、暖房無し)で冬眠させた方が長く生きて産卵数が伸びます。

(自然界でも冬場は休眠しています)

5から10℃以内で大丈夫ですので加温環境が無い場合でも飼育可能です。

未活動(未後食)の新成虫を加温してしまうと早期活動を起こしてオスとメスの活動ズレが発生して繁殖不能になる事があるので注意が必要です。

心配な時は、発泡スチロール箱に飼育ケースを入れて飼育すると良いです。

※但し、東北や北海道等の寒冷な地域での飼育は、ヒーターや暖房器具を使って上記の温度を確保する必要があります。

産卵は来年(2013年春以降)になってしまいますが長く生きるのでじっくり飼育を楽しみたい方に最適です。