今日は、夏に組んだコクワガタの産卵セットの割り出しの様子を紹介します。
※天然採集品は、自然界で交配している確率が高いのでメスのみで産卵させる事が可能です。
写真は、朽ち木を割ったら出てきた二齢です。
早く割りすぎると初齢や卵が小さくて見付けにくいので2ヶ月ほど経過しての割り出しです。
↑↑↑こちらは、メスが齧った痕です。
この様な痕が複数付いている場合は高確率で産卵しています。
■今回、行なった繁殖方法は、下記の通りです。
- クヌギ産卵木Sサイズ(朽ち木)x2本を30分ほど加水。
- 加水後に6から8時間ほど日陰干し。
- 樹皮を半分だけ剥がす。
- コバエ防止ケース(中)に成虫マットを10センチほどの深さに入る。
- その上に2本の朽ち木を置いて軽く埋め込む。
以上、シンプルな感じです。
・詳しいセット方法を紹介した記事>>>
卵や初齢は、とても小さいので1回の割り出しで完全回収は困難です。
割カス(使用したマットと朽ち木片)は、もう一度ケースに戻して2週間から1ヶ月後に再度引っくり返して確認をすると良いです。
(ケースに種類や産地などのデータを記載したテープかメモを貼っておくと良いです。)
割り出した幼虫は、管理用カップに無添加幼虫用マットを固めずに入れて1匹ずつ個別に管理します。
傷や異常の有無を見極める為に4から7日ほど養生させてから二齢から優先的にクヌギ菌糸ビン550ccに投入予定です。
割り出し直後や初齢を投入してしまうと異常がある個体が含まれた場合、途中で死んでしまいエサのロスが発生するのでお勧めしません。
オオクワマットを550ccボトルに詰めて育てる事も可能です。
但し、50ミリオーバーを狙う為には、1本目だけ菌糸ビンを与えて、終齢になってからエサを切り替える必要があります。