以前よりお問い合わせが多い国産ミヤマクワガタ(繁殖品)のペアが羽化して近日中に出品出来そうなので紹介します。
写真は、8月羽化のオスと9月羽化のメスです。
オスは、体全体に黄金色の毛が生えて綺麗な個体です。
この種類は、ご存知のとおり高温に弱く30度を超えない様に温度に注意しながらひたすらマットボトル850cc(現在は遮光クリアボトル800ccタイプへ仕様変更あり)での飼育になります。
マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品の事です。
文字通り添加剤が入っていないのでボトル内で残留添加成分の腐敗による幼虫に有害な発酵ガスや発酵熱が一切発生しないので安心です。
持ちが良いので固く詰めておくとミヤマクワガタの場合は、確実に3から4ヶ月に1回の交換頻度で済みます。
終齢は、初夏から夏の気温や湿度が高い時期にエサ交換を行うと環境の変化に馴染めずにマットに潜らずに上に出てくる事が多いので春先に交換して夏の交換を省略するズボラ飼育の方が良いかもしれません。
実は、60ミリを超えるオスの個体は、2年1化(幼虫期間が2年)であるのに対しメスは1年で羽化する事が多いです。
したがって写真のオスは2011年に産卵セットを組んで幼虫を採取した個体でメスは2012年の幼虫採取という事になります。
新成虫(未活動、未後食)は、寒さに強く冬場は無加温で冬眠させた方が長く生きます。
しかも夏以降に羽化した個体は、例え活動を開始しても耐寒性が強いので寒い状態でも越冬可能です。(慌てて加温すると早く死んでしまいます。)
今年の5月に完全リニューアルした無添加虫吉マットは、さらにパワーアップして大きく育っていますので来年以降の羽化が楽しみです。
今回紹介したペアは、近日中に出品出来ると思います。