今日は、9月に産卵セットを行なったオキナワヒラタクワガタ(久米島)の割り出し(幼虫採取)を行ないました。
8月に入荷した天然個体で気温が下がり始めた9月の産卵になったので余り期待をしていませんでしたが21匹の幼虫を採取出来ました。
※流石にメスを投入して2ヶ月ほど経過しているので殆どが二齢です。
確実な産卵には23度から25度前後の温度が必要になります。
今回は、天然採集品につきメス単独での産卵です。
コバエ防止ケース(中)に産卵マットを木製プレスで底の部分5センチ程カチカチに固めて加水して十分に日陰干しをした後、樹皮を完全に剝がしたクヌギ材(M)を入れて再び産卵マットで埋め込むオーソドックスな方法を採用しました。
割り出した幼虫は、一時管理用カップに無添加虫吉幼虫マットを固めずに入れた物の中で1匹ずつ個別に保管して4から7日ほど外傷や虚弱の有無を見極める為に養生させます。
数日間の養生の後で健康な二齢から優先的にブナ菌糸ビン550ccに投入予定です。
割り出し直後の幼虫の菌糸ビンへの投入は、弱って育たない幼虫がいた場合に途中で死んでしまいエサのロスが発生するので余りお勧めしません。
夏に産卵セットを組んだ国頭村産の方は、順調に大きく育っておりますので羽化が始まったら紹介したいと思います。