今回は、一足早くアマミヒラタクワガタが羽化していましたので紹介します。
画像は今月羽化したばかりの70ミリ前後の個体です。
昨年夏入荷の天然のメスを越冬させて、年明けにセットを組んで産まれた幼虫を羽化させました。
早く羽化した割に大きくてガッチリとした感じの個体です。
実際に行なったエサ交換(交換リレー)を紹介してみます。
※飼育温度は、21から24℃前後の一定。
- 1本目(2013年4月6日):ブナ菌糸ビン550cc
- 2本目(2013年7月3日):ブナ″″850cc
- 3本目(2013年9月9日):無添加マットボトル850cc
→2013年11月羽化。
2本目から3本目の交換の際に、マット飼育に切り替えた理由は、終齢の後期での菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ行動)による激縮みを防止する為です。
当店のマットは、無添加なのでボトル内で残留有機物の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生せずに幼虫に優しいです。
本来は、低刺激を目的にしていましたが持ちが良いので3から4ヵ月間ほど交換せずに済むので結果的にストレス痩せを軽減できて大きく育っています。
アマミヒラタは、年内はあと少しだけ羽化して来ると思いますので更なる大型個体が羽化してきましたら紹介します。
これから年末年始(春先頃)にかけて少しずつ他の産地も羽化すると思います。
虫吉様、いつも飼育用品&飼育アドバイス有難うございます。今、ふと思ったのですが、販売個体の多くがWDF1ですが、もう少し累代が進んだ個体の販売はされないのですか?虫吉様の飼育方法ならば、もっと大きな個体が出てきてもおかしくないと思いますが・・・
かっき様
いつもお世話になっております。
奄美のクワガタは、ノコギリやヒラタ、スジブトなど毎年定期的に入って来るので累代飼育は行なっておりません。
因みに累代が浅くても大きな個体が出る時は出ます。(先日紹介したサキシマヒラタが良い例です)
※お客様が自己採集された本土ヒラタでも70ミリのご報告をいただいた事が何度か有ります。
後から出てきたアマミヒラタも最大で26g前後の幼虫がいるので期待が大きいです。
因みにクワガタの大型個体の主な条件は、上位から「エサ(菌糸かマット等)」、「環境(温度やエサの交換タイミング)」、「血統(血筋)」と3つ有ります。
個人的には温度や交換タイミングも地味ですがかなりの大きなウェイトを占めていると考えております。
したがって、この時期に羽化して来る個体は真夏の異常な猛暑でエアコンの効きが悪く、高温で早く育ってしまった成虫ですので70ミリが良い所だと思います。
温度や交換タイミングも地味ですがかなりの大きなウェイトを占めている事に、全くの同感です。虫吉さんの実践されているブリード方法に、累代の要素が加われば、80mmオーバーのオオクワガタも楽に出てくると思い、コメントさせて頂きました。
かっき様
お返事ありがとうございます。
オオクワガタは、80ミリは時々出てきますが既に80ミリを出す一般的な方法は確立されていますので少し地味ですがヒラタクワガタやノコギリクワガタ、ミヤマクワガタなどの大型個体を出す方法を追求しております。
虫吉マットは、震災による原発事故以降、原材料を西日本〜九州産に変更して毎年の様に中身変えながら以前の物と同レベル以上の物になる様に試行錯誤の最中です。(2013年バージョンでベースの部分が漸く落ち着きそうです)
お客様からの無添加マットでのノコギリやヒラタの70ミリオーバーのご報告が楽しみです。(クワガタをやり込んだ人達の常識を変えるご報告も有るかもしれません)