現在少しずつですが大型の個体が羽化し始めましたので紹介します。
写真はゴトウヒラタクワガタの73ミリの大型個体です。
少しガッチリとした雰囲気がある極太系です。
長崎県の対馬や壱岐、五島列島に生息する種類は、日本海に面している寒い場所に棲息しているので耐寒性があり離島産ヒラタクワガタの入門編としても最適です。
勿論、室内の無加温(ヒーター無し)の環境で冬眠(越冬)します。
実は、日本のヒラタは、全種類低温で冬眠させた方が長く生きます。
沖縄や南西諸島の亜種でも10℃前後(出来れば5から14℃の範囲内)で冬眠させた方が20℃以上の高温で活動させ続けるよりも長く生きて産卵効率も上がる傾向があります。
写真の個体は下記のシンプルなエサ交換で羽化させました。
- 1本目(5月25日/終齢初期):ブナ菌糸ビン850cc
- 2本目(9月15日):無添加マットボトル850cc
→11月羽化で73ミリでした。
※2本目にマットへの切り替えは、終齢成熟期(黄色っぽくなった時)での菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ行動)を避ける為の目的で行っています。
※暴れを起こすと白い部分が数日で消滅するくらい幼虫が動き回って痩せます。
切り替え飼育を行った方が発酵熱や発酵ガスが発生しないので落ち着きが良くて大きな状態で羽化してくれる事が多いです。
加えて劣化が遅く持ちが良いので交換頻度を3から4ヶ月に抑えて幼虫への交換時の負担の軽減もできます。
これからも面白いサイズや割り出しの情報が有りましたら紹介したいと思います。