今日は2014年最初のツシマヒラタクワガタの産卵セットの割り出し(幼虫採取)を行いました。
繁殖場は、一年を通して一定の温度が保たれているので産卵可能です。
但し、真冬の朝晩は冷え込んで休眠するので大きな発泡スチロール箱に産卵セットのケースごと入れて産卵させています。
※発砲箱は側面に1カ所ずつ1センチ前後の空気穴を開けるだけで大丈夫です。
春先と秋口の朝晩の気温が低い時期の産卵にも最適です。
(但し真夏は高温になるので避けてください。)
初夏から夏の季節の産卵に産卵をさせる場合は、出来れば冬眠させてコンディションを落とさない様にするのがポイントです。
【冬眠時の推奨飼育温度は、0から10℃です。】
産卵方法は、一般的な産卵方法と同じで少し柔らかめの産卵木Mサイズを加水して日陰干しで水を切った後、産卵用マットに埋め込む方法で大丈夫です。
飼育容器は、この手の種類の産卵に最適なコバエ防止ケース(中)がオススメです。(コンパクトな上に深さが有るので朽ち木やマットが十分に入ります。)
▶詳しい繁殖方法を紹介した記事>>>
合計で33匹の幼虫が出てきました。(爆産です)
幼虫一時管理用カップに無添加虫吉マットを入れて4から7日ほど養生させます。
※上記の日数は、病気(体色が透き通っている)や傷が無いかを確認する為の大切な期間です。
その後にボトルに入れまます。
エサのロスをなくして確実に飼育したい方は、二齢でボトルに入れると良いです。
より大きく、より早く大きく育てたい場合は、最初の1本目はブナ菌糸ビン550cc→2本目からは無添加マットボトル850ccをお勧めします。
参考の為に病気の幼虫の説明を簡単に行っておきます。
画像は、ブヨブヨ病と呼ばれる致死率100%の病気に感染してしまった幼虫の参考写真です。
色が半透明になって、文字通り「ブヨブヨ」とした感じになってしまいます。
飼育容器内の環境悪化でマットや朽ち木に真菌と呼ばれる目に見えない雑菌の仲間が発生して幼虫の体内に入り込んでしまう事が原因とされています。
幼虫の体内に入り込んだ真菌は、消化器官や栄養吸収器官を攻撃して機能不全に陥らせて致死に至らせる事が考えられます。
脱皮直後の幼虫と見分けが付きにくい場合もありますのでボトルに入れずにカップの中で暫く様子を見てください。
更に5から7日ほど経過すると健康な幼虫は、色が濃くなっているのに対し、ブヨブヨ病の幼虫は益々透明になって症状が悪化しているか死んで(消滅)しまっている場合が多いです。