今月末の羽化チェックで遂にサキシマヒラタクワガタの超特大サイズ80ミリが出たので紹介します。
昨年の5月に石垣島の現地から入って来た天然のメスを産卵させて産まれた子供です。
・産卵方法を紹介した記事>>>
例年の事ですが春から初夏に掛けて羽化する物は大型個体が多いです。
勿論、飼育方法は当店が推奨する菌糸ビン飼育→無添加マットへの切り替え飼育です。
理由として、自然界では飼育下と違って1年以上掛かって成虫になります。
産卵後、孵化した幼虫は最初はキノコの菌が強い木を食べて育っているのですが自然の雨風の中で朽ち木も徐々に風化して腐葉土化して行きます。
(朽ちた物は土に帰すのは自然の原理です。)
当然の事ですが蛹化する頃には、朽ち木の菌も弱ってしまいます。
※終齢になると朽ちて軟らかくなった場所へ移動する種類もいます。
飼育下では、菌糸ビンという栄養価が高い伝家の宝刀的なエサが有るので一時的には大きな幼虫が育ちます。
ただし前述の事を無視して終齢末期(黄色みを帯び始める頃)まで菌糸ビンをゴリ押しすると余り良くない事が多いです。
(人間に例えると中高年の高カロリー摂取に近いと思います)
前置きは長くなりましたが下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目(2013年7月17日):虫吉ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光ブナ500cc)
- 2本目(2013年10月13日):ブナ850cc(現在は遮光ブナ800cc)
- 3本目(2014年1月9日):虫吉無添加マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800cc)
3本目からは、成熟していたのでエサを切り替えました。
※余り期待しなかったので1500ccではなく850ccでした。
飼育温度や成長具合によって切り替えるタイミングが異なりますので必ずしも3本目からとは限りません。
(2本目から切り替える場合もあります)
因みにご自身でボトルにお詰めになられる場合は、思いっきり固く押し詰めていただいて大丈夫です。
なお、当店が使用している無添加虫吉幼虫用マットは、一般的な添加発酵タイプと異なり、添加剤を一切使用せずに発酵させていますのでボトル内で残留添加物の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に安心です。
勿論、ガス抜き不要、加水も不要です。
下に切り替えに適した終齢の写真をアップしますので参考にしてください。
菌糸ビンを与えて成熟して黄色みを帯びたサキシマヒラタの終齢31グラムです。
この状態になっていたら切り替え飼育にバッチリのタイミングです。
※31グラムなので写真の幼虫も今後の羽化が楽しみです。
80ミリの個体は未だ赤いので来月以降の出品になると思います。
他にも75ミリオーバーが何匹か羽化していますので随時出品致します。