今日は、トクノシマヒラタクワガタの産卵セットから幼虫が見え始めたので割り出してみました。
4月に羽化したメスを使用して組みました。
※耐寒性があるのでコンディション維持の為に1月下旬まで倉庫内の寒い状態で冬眠させてから2月上旬にセットを組みました。
四季があり樹液が出る時期が夏に限られている関係で「離島を含め日本に生息するヒラタ」は、冬眠(休眠)した後、夏の梅雨入り前後から本格的な活動を開始するという性質が有ります。
季節に反する過度の加温で1年中活動させると極端に体力を消耗して寿命や産卵数が減ってしまうのでご注意ください。
特に羽化してから通年で加温し続けると良くないです。
真冬は、朝晩の冷え込みが厳しいのでf少し温度が高めの状態(25から28℃)で無ければ産卵しない事が多いので注意が必要です。
そこで、当店が実際に行っているチョイ足しテクニックを紹介します。
やり方は、簡単で左右に空気穴を空けた大型発泡スチロール箱にケースごと入れるだけです。
※写真の大きさで飼育ケース(中)が5から6個入りますが八百屋さんとかにあるリンゴ用の大きさの発泡スチロール箱でも大丈夫です。
あとは気温が高い日にフタを少しズラして開ける等して高温にならない様に注意するだけです。
(5月以降は、日中の高温にご注意ください。)
◆但し下記の場合限定です。
- エアコン(暖房)で温度管理をしていても25度を超えない場合。
- 幼虫も同時に飼育していて高温に出来ない場合。
- 常温で秋、春から初夏に掛けて朝晩の気温が低くい時。
- 高温に弱い種類を飼育する為、夏場に冷房を効かせ過ぎなければならなら無い時
- 特定のケースだけピンポイントで温度を上げたい時。
等々・・・
今回のトクノシマヒラタの割り出しの結果は、42匹と写真には写ってませんが卵4個で爆産でした。
当店の産卵用マットは、菌床配合なので孵化した幼虫も割り出しの時点で大きく育ってくれます。
大型個体を育てたい方は、4から7日ほど若齢幼虫用の管理カップに虫吉無添加マットを入れて管理をしてから二齢になった物からブナ菌糸ビン550ccに入れてください。
※割り出し直後の幼虫をボトルに入れてしまうと外傷や虚弱(病気)の幼虫がいた場合に直ぐに死んでしまいエサのロスが発生するので必ず養生日数を設けて下さい。
2本目以降は、マットへの切り替え飼育でも大きく育ってくれます。