4月になり気温が上がってきましたので今年の初顔の種類の羽化も始まりました。
今日の羽化チェックでお問い合わせが多いクロシマノコギリクワガタ65ミリの極湾曲個体も羽化していましたので紹介致します。
最大の特徴は、大きく湾曲したアゴや太いアゴを持ったカッコいい個体が出やすい事です。
この種は、早期活動の傾向が強いので気温次第では、羽化して直ぐに後食を開始して産卵可能になります。
そしてもう一つの特徴は、日本のノコギリの中で最も凶暴な事です。
オスとメスを一緒に飼育すると直ぐに真っ二つになってしまいます。
昨年はペアリング(ハンドペアリングも含む)の際でも一瞬の隙でバキッとやられてしまったご報告を何度も頂きました。
オスのアゴを園芸用のグリーン帯で縛ってペアリングをさせると良いかもしれません。
アゴを縛る際には挟まれない様にご注意ください。
エサ交換の際に襲いかかって来て挟まれる事も有ります。
今回の個体は、1本目だけ菌糸ビン550ccを与えあとは無添加マットボトル850ccへ切り替えての飼育です。
終齢の後期に菌糸ビンに入れると突然、暴れ(菌床の掻き混ぜ)を起こして小型化してしまう事が多いので途中でエサを切り替えています。
※暴れを起こすと菌糸ビンの白い部分が数日で消滅してしまうほど幼虫が動き回って痩せてしまいます。
マットボトルは、超固詰めタイプなので内容量も多く、目減りが少ないです。
また無添加で含水量も調整していますので劣化が遅く持ちが良いのでクロシマノコギリの場合は、確実に4ヶ月に1回の交換頻度に抑える事が可能です。
劣化を遅くして交換回数を減らす事で交換時の幼虫のストレス痩せのリスクを軽減できてリーズナブルに大型個体を狙う事が可能です。