国産ミヤマクワガタ特大72ミリが羽化しました(2014年6月20日)

国産ミヤマの72ミリの画像

今週の羽化チェックで久し振りに国産ミヤマクワガタの大型個体が羽化していましたので紹介します。

画像は、今月羽化したばかりのオス72ミリ(限りなく73ミリに近い)の特大個体です。

この種類は、大型になればなるほど幼虫期間が長くなり、卵から羽化までに2年以上掛かる事が多いです。

画像の個体は、一昨年(2012年)の秋に天然採集品のメスから採取した幼虫を足掛け2年で羽化させた物です。

菌糸ビンには適応しない種類なので、無添加虫吉マットボトル850cc(現在は遮光クリア800ccへ仕様変更)での飼育で、ひたすら3から4ヶ月毎に交換するのみです。

無添加虫吉マットは、ボトル内で残留添加物の腐敗による窒素系の発酵ガスや発酵熱が一切発生しないので幼虫に優しく、劣化が遅いので交換頻度を落とせてストレスも軽減できます。

飼育の注意点は、成虫だけではなく幼虫も暑さに弱い事です。

逆に寒さには非常に強いので低温対策の必要は有りません。

その為、初夏から夏の飼育温度が高過ぎるとマットの発酵熱で潜らずに上がって来ますので注意が必要です。

※冬場に加温しても同様の事が起こるので20℃を超える過度な加温は避けてください。

上記の事は、終齢のエサ交換直後にも起こってしまうので出来るだけ気温が低い涼しい場所で飼育してください。

なお、幼虫が入ったボトルを収納ケースや発泡スチロール箱などの密閉性が高い物に入れてしまうと空気の流れが悪くなってボトル内の空気が循環しないので避けてください。

気密性が高いので周辺の空気の対流が発生する事で容器内の空気も入れ替わります。

空気の入れ替わりがスムーズに行われない場合、マットの菌類やバクテリア、微生物の酸素も不足してボトル内が酸欠状態になり幼虫が上に出てきてしまいます。

今回紹介した個体は、未だ柔らかいので7月の出品になると思います。


国産ミヤマクワガタ特大72ミリが羽化しました(2014年6月20日)” への2件のコメント

  1. ミヤマクワガタ大きくてかっこいいですね。
    今年は飼育スペースに余裕ができたのでミヤマクワガタに挑戦したいです。カブトムシの繁殖は上手くいくのですがどうしても、クワガタは上手くいかないです。

    • いつもお世話になっております。
      コメントありがとうございます。
      ミヤマクワガタは他のクワガタと違って山砂の様な土壌(腐葉土質)に産卵するので少しコツが必要です。
      ※サイトに紹介している方法でハマると爆産します。

      成虫、幼虫共に高温には弱いので真夏はエアコンが必要です。
      飼育自体は、マットを3から4ヶ月毎に交換するだけなのですがオスが羽化までに2年以上掛かる事が有るので少し長丁場です。

      宜しくお願い致します。

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