国産ノコギリクワガタ70ミリ(マット飼育)の羽化!【2014年10月20日】

ノコギリクワガタ70ミリ現在、秋の新成虫の羽化が少しずつ始まっております。

今日は、2014年10月の最新羽化の国産ノコギリクワガタの超特大70ミリ(大水牛)の羽化紹介です。

70ミリオーバーは、かなりの難易度で2012年5月以来、約2年半振りの70ミリです。

今回の物は、かなりの極湾曲タイプでアゴを開くと大きく見える格好良いタイプです。

2013年に天然採集品のメスのみで8月に産卵セットを組み秋に割り出した幼虫を育てた個体です。

飼育方法は、至って簡単でマットボトル850ccを4ヶ月毎に交換するだけですが気温が上がる6月以降の交換を避ける事が大型個体のポイントです。

★1本目:11月14日⇒2本目:3月29日の交換リレーです。

※3本目は7月になるので交換をせずに2本成りです。

終齢時に夏などの気温が高い状態でエサ交換をすると極端に落ち着きが悪くなって潜らずに蛹化不全や羽化不全の原因になりやすいです。

夏の交換タイミングを避ける為には、3から4月に交換タイミングが来るように調整すると良いです。(前の交換を11月か12月に済ませると良いです)

マットボトルは、劣化が遅いので春に交換をすると夏の交換を省略しても秋まで十分に持ってくれますので「ズボラ飼育」が可能です。

マットボトルについて

ご自身で詰められる場合は、850ccボトルの肩口まで思いっきりカチカチに詰めてください。

潜った後でボトルのキャップに盛り上がったマットが付着して通気口が塞がっていたら取り除いてください。(酸欠防止策です。)

終齢で菌糸ビンを多用すると加齢が早まって食い止まりや菌糸ビンの暴れ(菌床のかき混ぜ行動)の原因になる事があり、余り大きくならない事が多いです。

なお羽化して間も無い新成虫(未活動、未後食)に限り、真冬は寒い環境(無加温、低温)での飼育をお勧めします。

真冬に暖房が効いた部屋で飼育すると早期活動(早く活動しすぎる事)を起こしてしまい短命に終わってしまったり、オスとメスの活動のズレが発生して繁殖不能になってしまう恐れがあります。

里山の昆虫なので耐寒性が強いので過保護にし過ぎない様にご注意ください。

(人間の感覚で暖かくすると昆虫にとって不幸になることもあります。)


国産ノコギリクワガタ70ミリ(マット飼育)の羽化!【2014年10月20日】” への2件のコメント

  1. 画像で見るだけでも迫力を感じます。
    我が家では、卵を産んでくれた野外採集産のノコギリクワガタ♀がまだ生きています。
    とても元気で、♀ながら威嚇もしているほど活発なので、なんとか長生きさせたいと思います。
    今年は豊作で、65mmの♂を採集することもできました。
    来年は、虫吉さんのノコギリのように大きく格好良い個体を羽化させたいと思います。

    • ツキ様
      いつもコメントありがとうございます。
      本土ノコギリの70ミリオーバーは自然下、飼育下共に難易度が高く、繁殖では過去10年間で3回しか出した事が有りません。
      是非、採集と飼育で70ミリオーバーを狙ってみてください。
      今後とも宜しくお願い致します。

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