2014年のクロシマノコギリクワガタの産卵セットの割り出し【2014年12月3日】

クロシマノコギリの産卵セットの割り出し毎週水曜日は定休日ですが本日は午後から飼育の遅れを取り戻す為に出勤です。

画像は、クロシマノコギリクワガタの産卵セットをひっくり返した様子です。

産卵用発酵マットでクヌギ材Mサイズを埋め込む方法です。
(飼育容器は、コバエ防止ケース中サイズを使用)

詳しい繁殖方法を紹介した記事>>

この種類は、気温が高い状態(20℃を超える)で早期活動(羽化後1から3ヶ月以内に活動)する事が多いです。

活動後に直ぐに死ぬと勘違いをされる方が多く、慌てて直ぐに交尾をさせると無精卵が多くなったり逆に短命になりやすいので注意が必要です。

因に今回は2014年1月下旬羽化の個体を3月一杯まで低温で冬眠させて9月下旬に産卵セットを組みました。

※直ぐに活動しますが適切な温度と栄養価の高いエサを切らさずに与えると長く生きてくれます。

また、何故かクロシマノコギリは、異常に凶暴で直ぐにメスが真っ二つにされてしまうので『アゴ縛り(オスのアゴを園芸用針金で縛る事)』が有効です。

出てきた幼虫産卵木周辺からもボロボロと出て来ました。

産卵マットを食べて大きく育っています。

当店のマットは、菌床強化配合なので生まれたばかりの幼虫も大きく育ちやすいです。

大型個体を目指す際のスタートダッシュに最適です。

割り出した幼虫合計で43匹の幼虫と6個の卵が出て来ました。

出て来た幼虫は、一時管理用カップに無添加虫吉マットを入れて4から7日ほど養生させて二齢になった物からボトルでの飼育に移行します。

※養生させる理由は、割り出し時に傷が入ったり病気や虚弱な幼虫を見極める為です。

幼虫は、最初の1本目だけ菌糸ビン550ccを与えて成長を加速させた後に2本目以降をマットボトル850ccでの飼育にされた方が雌雄の羽化時期のズレが少なくなります。

因に菌糸ビン飼育の際は、冬でも18から20℃前後に保たれた方が冬眠せずに食べてくれます。

低温下での菌糸ビン飼育は、幼虫が冬眠して食べ無い状態で時間と共に菌床だけ劣化して交換時期を迎えるので少し勿体無いです。