昨日に引き続き最新羽化の新成虫の情報です。
今回はスジブトヒラタクワガタ65ミリ(奄美大島)の大型個体の羽化です。
天然のメスから産まれた幼虫を育てて羽化させました。
2年振りの65ミリオーバーだと思います。
この種類の特徴は、成長速度が速い事です。
自然界でも一年一化(1年で羽化する事)なので飼育下でも早く羽化します。
菌糸ビン飼育の場合、1本目は良いのですが2本目で急に暴れ(掻き混ぜ)で小型化してしまう事が多いので少しクセが強いです。
なので二本目からは、マットへの切り替えの方が安定したサイズが出やすいです。
※70ミリを出すのは至難の業ですがチャレンジする価値がある面白い種類だと思います。
暴れによる小型化を避ける為に二齢の時点で1本目だけブナ菌糸ビン550ccを与え、2本目から無添加マットボトル850ccへ切り替えて羽化させました。
無添加なので発酵ガスや発酵熱が一切発生しない幼虫に安心のマットです。
持ちが良いので交換頻度を3から4ヶ月に1回に抑える事ができますので掘り出し時のストレス痩せも軽減できます。
ズボラ気味でもサイズのアベレージが高いです。
先日購入しました我が家の天然スジブトは、虫吉サンのアドバイスのおかげで、無事に越冬状態に入りました。
専門誌を見ると、70㍉の大型個体が紹介されており、凄いと思いますが、私にとってのスジブトの魅力はやはりスジ模様です。
他に飼育中のオオクワ、ダイトウヒラタ、カブトとオオクワの幼虫に加えて、ノコギリなどの他種も飼育したいと考えていますので、責任ある飼育が出来る範囲で、60㍉クラスを狙った繁殖を行う予定です。
日本だけの固有種は、それだけでも魅力的だと思います。
九州産龍の父様
いつもありがとうございます。
スジブトヒラタは、成長速度が速いので温度等の環境が上手く合えば血筋次第で限りなく70ミリに近付けると思います。
私も数年前に70ミリの個体を見せて貰った事があります。
※ギネスサイズで飼育下よりも自然下の方が大きい種類は、必然的に飼育下での大型個体の難易度が高くなります。
面白い飼育結果が出ましたら是非、お寄せください。
今後とも宜しくお願い致します。
スジブトヒラタ65mmupはさすがに迫力ありますね。
私の飼育しているスジブトヒラタでこの前交換しました♂が2本目菌糸で暴れました。
確かにある一定の時期までは居食いしているのですが、少し目を離した隙に暴れてしまいました。(交換時の体重は15-16g程度です)
交換時期の見極めがとても難しいですね。
低温飼育(20度前後)でも半年以上、菌糸に入れていると暴れ始めるみたいです。
しかし11月孵化組がまだいますので大型作出はまだ希望があると思います。
また何かありましたらご報告致します。
ユウさたん様
いつもありがとうございます。
スジブトヒラタは、成長、加齢速度共に速いので本当に交換の見極めが難しい種類です。
20から25℃だとオスで2本目交換直後、メスは最初の1本目で蛹になってしまう事が多いです。
自然下では4月頃の温暖な時期に一斉に蛹化する種類なのでこの時期は15℃程度での飼育でも大丈夫だと思います。
※奄美の12月から翌2月は、平均気温(13から16℃)、最低気温(10から13℃)と低いので問題は無いと思います。
面白い飼育結果が出ましたら宜しくお願い致します。