宮崎県産本土ヒラタクワガタの羽化【2015年4月8日】

宮崎県産本土ヒラタクワガタ今年の春は、例年より寒い日が多いですが徐々に繁殖個体の羽化が始まっています。

今回は、本土ヒラタクワガタ宮崎県産66ミリのカッコいいオスが羽化しましたので紹介します。

(九州北部産と雰囲気が異なる個体です)

※ヒラタクワガタは、様々な遺伝子研究が行われていますが九州でも北部と南部では、高い山脈が存在しているので遺伝子の型が異なるという発表がなされています。

例年、地元の福岡県福津市産を繁殖させていますが今回は初めて九州南部の物を羽化させました。

昨年の夏に入荷した天然採集品のメスが少し余ったので産卵セットを組んでみました。※なので数に限りがあります。

因に天然採集品は自然下で交尾(交配)を済ませている事が多く、メス単独での産卵が可能です。

本土ヒラタクワガタの産卵方法を紹介した記事>>>

個体差かもしれませんがドッシリとした太さのカッコいい個体です。
大型個体の作出に関してお問い合わせが多いのですが個人的には余り菌糸ビンとか添加剤に拘らない方が逆に大型個体が狙える様な気がします。

あと、常温飼育の際は、これから気温が上がって来ると菌糸の菌やマットのバクテリアが活性して酸欠状態になりやすくなるので投入直後は、フタを外して代わりにキッチンペーパー(ペーパータオル)を輪ゴムで止めてフタ代わりにすると良いです。

※1から2週間ほど続けると幼虫の落ち着きが早くなります。

本土ヒラタクワガタは終齢になったらマット飼育へ切り替えた方が無難に大きくなります。

(こちらの方が経済的で大きくなりやすいです)

因に下記のエサ交換で羽化させました。(空調管理で21から23℃で飼育)

  • 1本目(2014年9月14日)二齢:虫吉ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2014年12月4日)終齢:無添加マットボトル850cc
    ※3ヶ月後には蛹化が始まっていたので3本目の交換はありません。

終齢での菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ)で激縮みしない様に無添加幼虫マットでの飼育へ切り替えています。

発酵ガスや発酵熱が発生しない上に持ちが良いので3から4ヶ月に1回の交換で済み、幼虫へのストレスも軽減できます。