今日の九州北部は、少し風が強い晴れの一日でした。
※出荷はスタッフに任せて繁殖場(通称:虫吉小屋)の屋根のペンキ塗りを行いました。
午後から店長と一緒に4月羽化の新成虫で出品出来そうな物の確認作業を行いました。
本土ヒラタクワガタの70ミリが久しぶりに羽化しましたので紹介します。
昨年の夏に採集した天然のメスから産まれた幼虫を育てた物で下記の方法で羽化させました。
※天然の個体は、自然界で交配済みの確率が高いのでメスのみで産卵可能です。
割り出し(幼虫採取)は、2014年8月21日です。
- 1本目(2014年8月27日):ブナ菌糸ビン550cc《二齢》
- 2本目(2014年10月21日):ブナ850cc《終齢初期》
- 3本目(2014年12月7日):マットボトル850cc《終齢末期から老熟期》
22から24℃の空調管理ですので加齢の状況を見ながら早め早めのエサ交換を行いました。
※3本目からは、終齢での菌糸ビンの暴れ(かき混ぜ)による小型化のリスクを回避するために低ストレスのマットボトルへ切り替えました。
また、4本目の交換前にボトルの底で空洞を作る気配がありましたので余計なストレスを与えない様に4回目の交換は中止しました。
添加物の腐敗による発酵ガスが発生しない上に持ちが良いので本土ヒラタクワガタの場合、交換頻度を3から4ヶ月に落とせて幼虫のストレス痩せを防いでくれます。
先日、神奈川県の常連のお客様から上記の菌糸ビンからマットへの切り替え飼育で本土ヒラタクワガタの72から74ミリの個体の羽化のご報告を頂きましたので今後のお客様からのご報告も楽しみにしております。