国産ミヤマクワガタの終齢幼虫の2本目のマット交換の様子と温度管理の注意点

今日の福岡県北部は、晴れの過ごしやすい天候でした。

今回は、気温が上がり始める前にどうしても行っておきたかった、国産ミヤマクワガタの2本目へのエサ交換の様子を少しだけ紹介します。

※この種類は、添加剤に弱いので無添加虫吉幼虫マットでの飼育が適しています。

(勿論、成虫同様、高温にも弱いです。)

終齢のオス

画像は、1本目(2014年12月30日)に二齢幼虫でマットボトル850cc(現在は遮光マットボトル800cc)に投入して今回の交換を迎えた終齢のオスです。

天然採集品のメスを2014年9月に産卵のセットを組んで採取した幼虫です。

詳しい産卵方法を紹介した記事>>

産卵セットの割り出しを紹介した記事>>

本来は4ヶ月毎の交換が望ましいのですがミヤマクワガタは、成長が遅いので油断して他の種類のエサ交換を優先させてしまい気が付くと糞だらけになってしまいました。

因に現時点で20グラム前後の体重で未だ未だ大きくなる色をしており、頭の大きさもかなり大きいので70ミリオーバーの期待が大きいです。

但し、オスは羽化迄に2年程掛かるので今年の羽化は厳しい状況です。

メスは、1年で羽化する事もあり同じ血筋のオスとメス(兄妹)が同時に羽化する事は稀です。

大抵の場合は、オスが1年ほど遅れて羽化する事が多いので先に羽化したメスの寿命が尽きてしまいます。

終齢の糞

ゴロゴロとした大きめの糞がボトルに沢山ありました。

※糞食させると余り成長せずに加齢だけ進むのでギリギリの状態でのエサ交換でした(汗)

ボトルに入れ替えた終齢

交換用スプーンで幼虫を掬う様にして慎重に新しいマットボトル850ccに投入します。

マットの詰め方>>

無添加マットボトルについて

マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品の事です。

添加剤を一切加えずに発酵させていますので発酵ガスや発酵熱が発生しない上に持ちが良いのでミヤマクワガタの場合、4ヶ月に1回の交換で済むと思います。

虫吉オリジナル木製プレスはこちら>>

次回の交換は、気温が下がり始める9月下旬から10月頃の予定です。

気温が高い時期に終齢のエサ交換を行うと落ち着きが悪くなって上に出て来るトラブルが起きやすくなります。

※成長が遅いので850cc程度の大きな容器に入れてしまえばズボラ飼育でも大丈夫です。

次回のエサ交換が楽しみです。


■【後日、追記】飼育温度に関する重要事項

自然界のミヤマクワガタは、林床と呼ばれる森林内部の地表面の温度が26℃を超え始めると生息できないと言われています。

※一般的に標高が高くなければ生息できないという情報が多いですが、正確には、真夏の林床温度が26℃以下なら30メートル前後の低標高の地域でも生息可能です。

飼育下では、室温ではなく、ボトル内のマットの温度が林床温度に相当します。

ボトル内のマットは、飼育環境の室温よりも3℃前後(環境によってはそれ以上まで)上がると言われています。

ボトル内部のマットの温度上昇を抑える為に逆算して20℃前後の温度管理が最低限必要になります。

※室温20でボトル内のマットの温度が23℃前後になる事を意味しますので。

暑さに弱い種類なので冷房管理が必要不可欠な種類です。

ご注意ください。