今日は、昨晩までの雨が朝には上がって少し蒸し暑い一日でした。
今晩も恒例の夜間採集に店長と一緒に出掛けました。
6月も中旬に突入したので、いつもより少し採集範囲を広げてみました。
※但し、天気とは裏腹に木が乾いておらず昆虫の活性もイマイチでした。
画像は、クワガタが潜っていそうな樹液が溜まった樹洞(通称:樹液溜まり)です。
グチョグチョとした感じで少し腐った様な樹液の臭いがします。
早速、ピンセットを突っ込んで中を確認しています。
※ピンセットは、必ず先が尖っていない物を使用してください。
樹洞の中に昆虫の気配があっので取り出してみると何とコカブトムシのメスが出て来ました。
オスは、頭部に小さな鋭い突起(角)が出ているのですがメスは、余り鋭く出ません。
また、オスの胸部はゲンコツで潰した様な大きな円形の凹みが有りますがメスは、細い凹みが胸部中央部分に縦に走っている程度です。
実は、カブトムシの仲間ですが肉食系(樹液も吸うので厳密には雑食系)で他の昆虫の幼虫も補食します。
飼育下では、自分が産んだ卵から孵化した幼虫ですらも食べてしまいます。
※幼虫同士の共食いも有り、お馴染みのカブトとは全く異なる性質です。
繁殖方法は、飼育ケース(中)に湿らせた朽ち木を産卵用マットで埋め込む方法で大丈夫です。ただし少し難易度が高いです。
機会があれば繁殖にチャレンジしてみたいと思います。
※絶対にカップ等の柔らかい素材の容器に入れないでください時々、穴を空けて逃げてしまいます。
こちらは、何かが潜んでいそうな根元付近の大きな樹洞です。
こういった場所の土の中にも根元に向かってクワガタが入り込んでいる事が多いです。
早速、ピンセットで軽く掘ってみると・・・
少し分かりにくいですが画像中央の少し左寄りに泥だらけの本土ヒラタクワガタの小さなオスが出て来ました。
樹洞を占領している強いオスにメスが集まって来る性質が有るので小型個体は、あえて採集せずに放っておきます。
以前お客様と冗談混じりでメールのやり取りをした事が有りますが三国志の登場人物の馬謖の七縱七擒の策(7回捕らえて7回逃がす)と同様にメスがやって来るまで何回も逃して待つしか有りません。
※画像の様な小さなオスの場合は、新参者の大きな個体に喧嘩で負けて入れ替わっている事も多々有ります。
こちらの画像は、今晩最大の収穫のノコギリクワガタの大型のペアです。
持ち帰って測ったら64ミリ(限りなく65ミリに近いサイズ)でした。
このサイズが採れ始めると徐々にテンションが上がって来ます。
明日以降は、更なる大型個体を狙ってみたいと思います。
■天然個体は、全て涼しい場所で1匹ずつ個別保管を行い、ダニを落としてお届けいたしております。
勿論、死亡時の補償付きです。