今晩(6月16日)は、午前中に天気が崩れ雨が降りましたが午後から晴れて湿度が上がり、絶好の採集日和になりました。
最近、樹液が出始めたポイントに行ってみると早速、クヌギの樹液を独占する本土ヒラタクワガタのオスを見つけました。
周囲には、ヨツボシケシキスイ(赤い点がある虫)、ヨツボシオオキスイ(黄色い点がある虫)も沢山いました。
※これらの小型甲虫も樹液が出ている木を探す目印になります。
こちらは、違うポイントに場所を移して大きな木(クヌギ)の高い場所に止まっていた所を長網で捕まえた本土ヒラタの大型ペアです。
経過芯が強く直ぐに潜り込むので網に入れるのが難しいのですが運良くペアで入ってくれました。
(オス:57ミリ、メス:30ミリ前後の結構なサイズの個体です)
更に同じ木の目線の高さに止まっていた大型の本土ヒラタ55ミリのオスです。
先程のオスの直ぐ近くで樹皮の窪みに頭を突っ込んで隠れている本土ヒラタのメスを発見しました。
更に少し下の根元付近にいた少し大きめのメスです。
この木だけで大型のオス2匹、メス3匹を発見しました。
こちらの画像は、林道沿いのアカメガシワの裂け目に身を潜めていた大型のペアです。
(画像中央がオス57ミリ、上の方に少し見えているのがメス34ミリです)
本土ヒラタがいるのはクヌギやナラ、クリ等の広葉樹とは限りません。
アカメガシワの木にもいる事が多いです。
こちらは、シロスジカミキリという日本最大級の大型のカミキリムシです。
実は、この昆虫も採集の指標として欠かせない存在です。
画像の様にクヌギの細い幹を周回する様に固い樹皮をキバで削り産卵します。
傷付けられた部分は、梅雨明け前後になると大きく樹皮が剥がれて大量の樹液を出す事が多いです。
(傷口が膨張して、むき出しになったら高確率で樹液が流れ出します)
また、孵化した幼虫が樹皮の直ぐ裏の柔らかい部分を食い進んで行くので拍車をかける様に樹液が出やすくなります。
『幹を一周する輪っか状の傷』を見つけたらマークしておくと夏の採集が面白くなります。
こちらは、今年初めて見掛けたカブトムシの小型のオスです。
※小さいので流石に持ち帰りませんでしたが嬉しくて記念に写真撮影をしました。
本日、採集した本土ヒラタ57ミリの3匹です。
同じサイズでもアゴの形に個体差が多い事が分かります。
※2匹は摩耗が激しい越冬個体(旧成虫)なので出品せずに逃がして来ました。
(メスも1匹だけ欠損があったので逃がして来ました。)
今晩収穫の本土ヒラタです。
当店では、天然採集品を全て画像の様にダニ取りマットを入れて1匹ずつ個別に管理しております。
ダニが着いていない状態でお届け致します。
北部九州は、週の半ばから天気が崩れる様ですが雨上がりに面白い物が採れたら紹介致します。