昨日は、朝から少し肌寒い曇りの天候でしたが前日の雨の影響で湿度が高く、絶好の採集日和でした。
昨晩、見掛けた個体を紹介します。
こちらの画像は、連日の様に紹介している樹液の出が良いクヌギの木です。
真ん中に写っているのは、ヒラタクワガタの大型のメスです。
小さなオスが背後にいます。(まるで「蚤の夫婦」です)
※後ほど同じ場所の写真を紹介しますが夕飯を食べてから再び訪れると全く違う状態になっていました。
こちらは、今期初めて採集に出掛けた森の木の様子です。
この場所に行くには急な山道を登るのが大変ですが昨晩は頑張ってみました。
(真夏は、暑くて汗だくになって心が折れそうになります)
運良くヒラタの55ミリから57ミリ前後の大きなペアを発見出来ました。
今晩は、曇り空で月明かりが無い状態(先日が新月)だったので無警戒の状態のペアが殆どでした。
※この場所では、その他の木で同様の状態の3ペア(オスX3、メスX4)を発見しました。
(以前も説明しましたがヒラタは、一夫多妻の状態になる事があります)
先程の木の樹液の真裏に潜んでいる本土ヒラタの45ミリのオスです。
ペアの近くにポツンと1匹のオスは、メスの争奪戦に負けてしまったか隙あらばメスを奪おうとして虎視眈々と様子を窺っているかのどちらかです。
皆様も採集に行かれた際にペアを見つけたら、その木の枝や幹を隈無く探すと別のオスが見つかる事が有ります。
こちらは、最初に紹介した写真と同じ場所です。
ご飯を食べて他の場所を回ってから約2時間後に訪れると55ミリ台の大型のオス2匹に入れ替わっていました。
先程の小さなオスは、蹴散らされてしまった様です。
梅雨場は、本当にヒラタが活性しています。
※梅雨が明けると他の昆虫の個体数が多くなって、余り見掛ける事が出来なくなりますが、お盆以降に再び個体数が増える傾向があります。
樹洞に潜む大型のペアです。
見つけた時に「デカイ!」とついつい声に出しました。
但し、デカイのはオスではなく、メスの方です。
なんとメスは36mmもあり、自己採集の新記録です。
オスは、58ミリでした。
※因にオスの自己採集記録は、画像が残っていませんが10年ほど前に採集した71.5mm(ちょうど71.6mm)です。
これから梅雨の折り返し地点なので更なる大型個体と出会えるのが楽しみです。
今回紹介した個体は、殆どが越冬個体だったのでリリース(持ち帰らない事)にしました。
越冬個体や摩耗が激しい個体は、最初から持ち帰らないのが自分(むしきち)流です。
自然の中で力強く生きている小さな命(昆虫)の写真を撮影できれば、それだけで面白いです。
最近、このブログで出番が極端に少なくなってしまった感じもあるノコギリクワガタの小型のオスです。
今日も寂しく蛾に晩酌をお願いしている感じにも見えます。
◆天然採集品の個体は、全て20度前後の涼しい場所で1匹ずつ個別に管理を行い、ダニを落としてから出品しております。
安心の死亡補償付きです。