今日は、少し蒸し暑い曇りの天気でしたが、いつもの様に夜間の採集に店長と出掛けました。
いきなり最初のクヌギの根元から出ている樹液にやって来た本土ヒラタクワガタのオスを見つけました。
画像の様に体全体にツヤがない感じの個体は、越冬個体(昨年自然下で発生して越冬後に出て来た物)です。
こういった個体は、今年発生する若い新生の個体に比べてパワーや体力面で劣るので低い場所にいる事が多いです。
多くの場合は、梅雨が明ける頃には見掛けなくなります。
消耗して喧嘩が弱いだけでなく俊敏性も無いので外敵の鳥獣のエサになってしまうからです。
(小さな昆虫にもこういった自然界の弱肉強食の厳しい世界が待っています)
※虫吉では、こういった越冬個体は、リリース(持ち帰らない事)しており出品しておりません。
こちらは、植物の葉っぱに隠れて樹液を吸うノコギリクワガタのペアです。
※昨日、虫吉事務所から帰宅途中で今季最大の66ミリを採集しましたが今日は小振りでした。
毎晩の様にノコギリのオスを見かける樹液が出ているクヌギです。
但し、今日はメスが蛾と一緒に樹液を吸っていました。
※付近にカラスに食べられた大きな水牛タイプのオスの亡骸(頭部)が落ちており、この季節は夕方か夜明け近くに発生している可能性が高いです。
少し上り坂がきついポイントに採集場所を移しました。
樹上の樹皮の窪みから出ている樹液に集まっていた本土ヒラタのペアです。
この時期は、他の昆虫も少ないのでゆっくりと落ち着ける束の間の時間です。
樹皮に隠れる本土ヒラタのオスとオオゾウムシです。
効率良い採集には、画像の様に樹液が出ている場所で隠れ家となる樹洞や樹皮が剥がれた場所がある事が条件なです。
そういった条件の多くは、カミキリムシの産卵により作られます。
但し、クヌギの樹齢が一定以上経過すると幹の樹皮が固くなりカミキリが産卵しなくなるので、見つけるのが困難になってしまいます。
高い場所(5から6メートル上)に黒い姿が見えたので適当に網で掬ったら60ミリ台の大きな本土ヒラタのオス2匹が入っていました。(メスも1匹入っていました)
大きな方は、64.8ミリで70ミリには大きく及びません。
※小さな方は、60ミリ前後です。
今日も帰宅途中に山に入ってから寝ます。
この時期は、毎晩のワクワクします。
◆天然採集品の個体は、全て20度前後の涼しい場所で1匹ずつ個別に管理を行ってダニを落としてからお届けしております。