今晩は、非常に蒸し暑く採集に最適な条件が揃っていました。
本日も早速、大物狙いで採集に出掛けました。
早速、クヌギの樹液の縄張りを争う本土ヒラタクワガタのオスを見つけました。
少し分かりにくいですが幹の右隅の枯れ葉の下に小さなオスがいます。
手前の少し大きめのオスの勢いに押されて逃げている最中です。
こちらは、樹皮が剥がれた場所に潜んでいる本土ヒラタの45ミリ前後のペアです。
メスは奥に頭を向けて潜り込もうとしています。
オスは、頭を手前(表)に向けて後ずさりをしながら後ろ向きに奥に入って行く習性が強いです。
まるでメスを守る殿(しんがり)の様です。
※殿とは、退却する部隊や大将を守る為に最後尾で行動する兵隊の事です。
こちらは、先程の近くに有るクヌギの樹液に集まった本土ヒラタのペアです。
こちらは、メスの方が大きくて琢磨しい感じもします。
今日は蒸し暑いのでメスも活性しており合計で6匹も見掛けました。
竹やぶ(笹薮)の中にあるポイントのクヌギの木の上から落ちて来た大型の本土ヒラタのオス56ミリです。
今年初めて行ったポイントですが木を蹴って揺らすとボトッという音とともに落ちて来ました。
鋭いキバで樹皮を剥がして穴を空けて、その中に卵管をさして産卵します。
傷が付いた樹皮から既に樹液が流れ始めているのが分かります。
この様に傷付いた樹皮は、7月に入り梅雨の後半から梅雨明けに掛けて大きく裂けて開き大量の樹液を出します。
その際に穴が広がって樹皮が剥がれた場所もヒラタなどが潜みやすい環境になります。
※上手くハマると毎晩の様にペアで採れる『ごきぶりホイホイ』ならぬ『ひらたホイホイ』になる事も有ります。
但し、この様な条件に当てはまる樹齢が比較的若い木を見つけるのが至難の業ですが・・・。
上手く樹皮が裂けてくれるかどうかは、運次第です。
今年こそは、5年ぶりの70ミリオーバーの採集を目指して頑張ります。
◆天然採集品は、全て20度前後の涼しい場所で1匹ずつ個別に管理しており、ダニを落としてから出品しております。