今晩の採集は、雨上がりを攻めてみましたが梅雨前線が南下して肌寒くなったせいで昆虫の姿もまばらで、小さなオスを数匹見掛ける程度の少し寂しい感じで終わってしまいました。
今回は、人気のアマミノコギリクワガタが羽化していましたので紹介したいと思います。
※まだ、最初の羽化が始まった程度なので75ミリオーバーの大型個体がいませんが独特の迫力が有ります。
こちらは、最新羽化のアマミノコギリの大型のオス70ミリです。
少し直線的なアゴですが本土の種類に無い独特の太さと重量感が有ります。
こちらも同じく72ミリ(限りなく73ミリ)の個体です。
羽化して間も無い個体なので少し赤っぽく見えますが日が経つと徐々に黒くなります。
本種の最大の魅力の一つは、大きく湾曲したアゴです。
このアングルは、何とも言えない迫力が有ります。
こちらは73ミリですが独特の湾曲と太さがあるカッコ良い個体です。
(極太湾曲系です)
羽化して間も無いので未だ真っ赤でお尻も出ています。
※上手くお尻が収まると良いのですが・・・。
こちらも70ミリ前後の大水牛です。
この画像を見ると『漆黒の大水牛』です。
大きくアゴを開いた時の左右のアゴ先とアゴ先の間の何とも言えない距離が根強い人気の理由かもしれません。
別個体の70ミリの前方からの画像です。
アゴの太さと内歯の鋭さは、離島産ノコギリの中でナンバー1だと思います。
因に今回紹介した個体は、全て昨年(2014年)の夏に奄美から入荷した天然個体のメスのみを産卵セットに入れて産まれた幼虫を育てました。
※夏から秋に掛けて沢山の産卵セット組んだので羽化時期も今年の夏から秋に掛けてバラ付くと思います。
●因に幼虫は、下記のエサ交換で育てました。
- 1本目(二齢):ブナ菌糸ビン550cc⇒
- 2本目(終齢):マットボトル850cc⇒
- 3本目(終齢):「同上」
以上が今回のリレーです。
終齢時に菌糸ビンを与えると更なる大型も狙えると思いますが暴れ(掻き混ぜ)を起こすの絶妙なタイミングでの交換が必要になります。
※暴れると菌床の白い部分が数日で無くなってしまうほど動き回って痩せてしまいます。
暴れによる縮みを回避する為に2本目からマットボトルへの切り替えで羽化させました。
無添加虫吉マットは、墓塔内で有機物の腐敗による発酵ガスや発酵熱が一切発生しないので安心です。
持ちも良いのでアマミノコギリの場合、交換頻度を4ヶ月に1回に落とせるので幼虫へのストレスも軽減できます。
4から5月に掛けて行った2本目から3本目への交換の際に巨大な終齢が数匹いたので今後の羽化が楽しみです。
これからも大型個体が羽化しますので機会があれば紹介したいと思います。