昨日は、梅雨が明けた様な蒸し暑い一日でした。
いつもの様に店長と夜間の採集に出掛けました。
画像は、樹皮の裂け目に頭を突っ込んで樹液を吸うコクワガタのオス(43ミリ前後)です。
今年は、他の種類の発生が遅く、木の上に止まっている姿をよく見掛けました。
この写真を撮影した瞬間に地面に何かが落ちるボトッという音がしたので見てみると・・・
見た瞬間は70ミリを超えている様に見えましたが、後から測ってみると69.5ミリで70ミリまで後一歩届きませんでした。
但し、一つ残念な事に越冬個体(昨年、既に野外活動をした旧成虫)でしたので、そのままリリース(自然の物を持ち帰らずに放す事)をして来ました。
※昨年(2014年)の夏に出会っていればと少し残念に思いました。
こちらは、樹洞付近の葉っぱの陰に隠れて樹液を吸う本土ヒラタのメスです。
少し分かりにくいですが器用に隠れているつもりだと思います。
こちらも越冬個体で消耗が激しかったのでそのまま持ち帰らずにリリースです。
こちらは、樹皮が剥がれた狭い箇所に2匹で入り込む本土ヒラタのペアです。
※左がオス、右がメスです。
画像の様な樹皮の剥がれや樹洞から樹液が出ている場所を好んで集まります。
こちらも同じく樹洞から顔を出している本土ヒラタのオスです。
樹洞の近くから樹液が流れているのが分かります。
樹洞性が強いので、こういった条件が良い木が有ると次々に順番待ちをする様に新たな個体がやって来ます。
※直ぐ上にいる羽に4つの黄色い点が有る小さな黒い昆虫はヨツボシオオキスイという樹液に集まる甲虫です。
樹液採集で見掛ける定番の昆虫です。
こちらは、寂しく樹液に集まる小型のカブトムシのオスです。
体の色は、赤や茶色、黒など様々です。
夕方から翌日早朝まで活動する夜行性の昆虫なので、進化の過程で野鳥に襲われずに生き残る事が出来た色の個体の遺伝子の組み合わせだけが太古の昔から引き継がれ現在に至っているとされています。
数万年前までは、変わった形や色の個体がいたのかもしれないそうです。
天然成虫は、これから徐々に採れ始めると思います。
※例年だと九州北部は、8月上旬頃に発生のピークを迎えます。
今後も面白い情報があれば紹介します。