今夜は、星空が見える蒸し暑い晴れの天気でした。
ここ数日、九州北部は雨が多く数日前から漸く昆虫採集日和になりました。
夏休みの週末(土日)は、昆虫採集をされる人も多く、先を越されている事が多いので余り遠出をせずに裏山に出掛ける程度にしています。
※私は通勤しているので帰りの際に通りかかる森にも大物狙いで出掛ける事が日課です。
それでは、今日見掛けた昆虫の一部を紹介したいと思います。
樹液が大量に流れ落ちる場所に大きな蛾(ヤガ:シタバの仲間)と一緒に樹液を吸うミヤマクワガタの大型のオスです。(画像のオスは65ミリ)
この写真を撮影後に蛾に突っつかれてタジタジの状態でしたが、本当は見掛けのとおり結構パワフルです。
こちらは、少し小振りなミヤマの50ミリ前後のオスです。
実は、夜間だけではなく日中にも日当りが悪いクヌギで見掛ける事が出来ます。
樹液を吸うカブトムシ(後で測定したら75ミリ)の大型のオスです。
今年の九州北部の梅雨明けは、未だ正式に発表されておらず不安定な気候が続き発生も例年に比べてイマイチです。
因に羽に泥が付着しているのは、昼間に土の中や落ち葉の下に隠れて休眠するのでその際に汚れた物です。
※暑さだけではなく天敵の野鳥から身を隠す為に夜になるまで身を隠します。
こちらは、僅かな樹液を一心不乱に吸うカブトのメスです。
先程のオスと同様に羽に土が付着して少し汚れています。
メスがオスに比べて羽や腹部の体毛が濃いのは、日中や産卵時に土に潜った際に泥汚れから体を守る為です。(結構、綺麗好きです。)
以前紹介したシロスジカミキリの産卵痕から出始めた樹液に集まるカブトのペアです。
※オスは、68ミリでした。
こういった樹液がでる木は、エサ場だけではなくオスとメスの出会いの場にもなります。
こちらは、ミヤマカミキリというクヌギなどに集まる大型のカミキリムシです。
梅雨明け前後の限られた短い期間で集中的に見掛ける事が出来ます。
産卵だけではなくエサ場としてクヌギに集まります。
ノコギリクワガタのペアです。
オスは、超小型サイズなのでメスの方が大きいです。
※まるで蚤の夫婦です。
飼育下と異なり昆虫の世界ではオスの方がメスよりも小さい事が普通に発生します。
画像は、大きな蟻と一緒に樹液を吸うヒラタクワガタのメスです。
蟻に襲われている訳ではありません。
樹液は夏にしか出ないので昼夜を問わず様々な種類の昆虫達が集まります。
週明けも引き続き採集に出掛けてみます。
面白い個体がいたら紹介したいと思います。
天然採集品は、コンディションを維持する為、冷房が効いた場所で1匹ずつ個別に管理しています。