サキシマヒラタクワガタの産卵セットから幼虫40匹の割り出し【2015年9月28日】

今年も気が付けば9月下旬になり、いよいよ幼虫飼育の秋を迎えています。

この時期は、夏に組んだクワガタの産卵セット(産卵木を埋め込みセットした容器)を割り出して幼虫飼育が本格的にスタートする季節です。

7月に組んだものは、既に割り出しが完了しておりますが今回は、今月は8月のセットを割り出しております。

※毎週割り出しやエサ交換作業を行っているのですが店長がサクサクと進めてしまい、なかなか画像やブログで紹介出来ずに申し訳ございません。

そういう事で今日は、お昼休み前の時間を利用してサキシマヒラタクワガタ(天然個体)の産卵セットの割り出しを行ってみました。

産卵方法を紹介した情報はコチラをご覧ください>>>

サキシマヒラタクワガタの産卵セットの割り出し

画像は、コバエ防止ケース(中)に組んだセットの容器を慎重にひっくり返して産卵専用マットから出てきた幼虫です。

※大きな幼虫は二齢、小さい方は初齢です。

産卵セットの割り出しのタイミングは、飼育容器の側面や底に這っている幼虫が見え始めてからで構いません。

(マットを食べるので産卵が成功すると簡単に目視可能です)

卵から羽化までの成長過程の紹介>>

朽ち木から出て来たサキシマヒラタクワガタの幼虫

今回は、クヌギ産卵木(L)のヒラタクワガタ系に適した固さの物を使用してみました。

中を割ってみると幼虫が食い進んだ食痕が多く、食い尽くされてボロボロに近い状態になっていました。

上手くハマると産卵マットと朽ち木の両方から大量の幼虫が出てくる事があります。

サキシマヒラタクワガタの割り出し結果

卵や余りに小さな幼虫は、割りカス(割り出した後のマットと木屑)と一緒に飼育ケースに戻しましたが確認出来た分で40匹の大爆産でした。

割り出すのが少し遅くなったので親のメスに補食されている幼虫もいました。

※クワガタは、割り出さずにメス(親メス)を入れたままにすると親が子(幼虫)を食べてしまうのでご注意ください。

カップに幼虫マットを入れて若齢幼虫の管理をします

画像は、一時管理カップに無添加虫吉幼虫用マットを入れてフタをした所です。

割り出して4から5日(初齢は、二齢になる迄)の短期的な管理なのでマットは軽く入れるだけで固める必要は御座いません。

マットを入れて管理中のサキシマヒラタクワガタの幼虫

カップに入れて菌糸ビンの準備ができるまで養生させます。

幼虫管理用ラベルは、幅の関係でカップに貼れないのでここではビニールテープなどを5センチくらいにカットして種類と割り出し日を記載しておき、ボトルに入れる際にラベルに投入日と合わせて種類や割り出し日を転記すると良いです。

若齢幼虫(初齢、二齢)は、ブヨブヨ病と言われる体が半透明になって成長出来ずに死んでしまう真菌由来とされる症状が出る場合もあるので、ボトルに移す際は、十分に観察していれる必要があります。

※ブヨブヨ病が発生すると致死率が100%なので菌糸ビンやマットのロスを防ぐ為に注意が必要です。