10月になって急に涼しくなって来ましたが、秋の飼育で大忙しの季節に入ります。
今日は、今年の7月末から8月上旬に入荷した天然アマミノコギリクワガタの産卵セットの割り出しを行いました。
◆詳しい繁殖方法の記事はコチラ>>>
セットの容器にメスを投入しても産卵開始まで少し時間が掛かる事が多いです。
なので割り出しのタイミングは、下記の画像の様に容器を下から見て二齢(丸まって5円玉硬貨の大きさ)の幼虫が見え始めてから行うと良いです。
※因に今回は8月11日セットしたので約2ヶ月経過後の割り出しになります。
デジカメのフラッシュの影響で少し分かりにくいですが容器の底を這っている二齢や初齢です。
※一番手前の少し大きめの物が二齢です。
飼育容器を慎重にひっくり返して幼虫を採取します。
画面右側の複数の小さな白い物は卵です。
孵化した幼虫は、マットを食べて大きく育っています。
こちらは卵です。
画像の向かって左側の楕円形の物は産まれて日が経っていない状態です。
右側の大きく丸く膨らんだ物は、孵化が近付いている状態です。
(画像では分かりませんが中に薄い白色の幼虫の形が見えます)
セットしたクヌギ産卵木(M)を割って出て来た幼虫です。
至る所に食べた痕(食痕)が見えます。
※画像の状態まで食い進んでくれると木を割るのが楽です♪
画像は、割りカス(使用したマットや朽ち木の木屑)を元のケースに再び戻している所です。
先程紹介した卵もこの中にそっと埋め戻しておくと勝手に孵化して管理の手間が省けます。
約3週間から1ヶ月後に再び容器をひっくり返すと沢山の幼虫が出てくる事があります。
(今回は、卵が多かったので後から沢山出て来るかもしれません)
今回は、幼虫のみの回収でしたが合計で27匹出て来ました。
※割カスの方に大量の卵が残っているので間違いなく合計で40から50匹出てくる事になると思います。
幼虫は、一時管理用のカップに無添加虫吉マットを固めずに入れて一旦、4から7日ほど養生させます。
その後に二齢になった物から順次、ブナ菌糸ビン550ccに入れて行きます。
※いきなり割り出し直後にボトルに入れてしまうと外傷や虚弱な個体がいた場合に餌のロスが発生するのでお勧めしません。
二齢になるまで暫くカップで飼育してからの投入の方が安全です。