10月も中旬に入り、こちら九州北部も徐々に朝晩が肌寒くなって来ました。
今日も出荷業務終了後に夕方からクワガタの産卵セット(産卵木を加水して埋め込みセットした容器)の割り出しを行いました。
今回は、8月18日に組んだ天然の本土ヒラタクワガタのセットの割り出しの様子を紹介します。
※2015年の天然最終品の割り出しは、既に店長が何回か行っており宮崎産や鹿児島県産も合わせて結構な数になっている様です。
ヒラタクワガタの割り出しのタイミングが分からないというお問い合わせを頂くのですが画像の様に飼育容器の底に二齢(丸まって1円玉台〜の大きさ)が見え始めた頃で大丈夫です。
※幼虫のみ回収して卵は、割カスと一緒に再び飼育容器に戻して4週間ほど経過してひっくり返して回収すると良いです。
(勿論、メスは別の容器で個別に飼育してください。そうしないと幼虫を補食します)
コバエ防止ケース(中)をひっくり返すと容器の底や側面にいた幼虫がボロボロと出て来ました。
産卵セットには、高さと奥行きがあるコバエ防止飼育ケース中から大が便利です。
今回、使用した産卵専用マットの塊から出て来た幼虫です。
マットの塊を砕いて幼虫を出す際は、幼虫を潰してしまわない様に慎重に行ってください。
朽ち木(クヌギ産卵木Mサイズ)を割った様子です。
画像の様に至る所に食い進んだ後(食痕)があり、大きく育った二齢が出て来ました。
※ここまで食い尽くしてくれると朽ち木も簡単に割れて割り出しが楽です。
朽ち木を割っていると大きな二齢が顔を出しました。
画像の様に二齢の時点で頭部が異常に大きな個体は、オスの大型化する因子を持つ可能性が高い幼虫です。
(ビッグ ヘッドです。)
※天然個体からの繁殖が面白いのは、稀に当たりメスがいて天然メスの子供(WF1)でも65ミリオーバーの大型個体が乱発する事が有るところです。
画像は、左が初齢、右が二齢です。
並べてみるとたった1回脱皮するだけで、こんなに大きさが異なる事が分かります。
慣れると二齢で雌雄の判別が可能です。
※画像の二齢(右)は、オスなので次に脱皮して終齢になると更に大きくなります。
今回割り出した幼虫です。
※卵は、再び飼育ケース(中)に割りカス(割り出した後のマットと朽ち木片)と一緒に埋め戻しましたので実際は25匹前後出て来ると思います。
一時管理カップに無添加虫吉マットを固めずに入れて4から7日ほど保管してから菌糸ビン500ccもしくはマットボトル800ccに入れます。
割り出し直後の幼虫を菌糸やマットのボトルに入れてしまうと外傷や虚弱な幼虫がいた場合に直ぐに死亡して餌のロスが発生するのでお勧めしません。
※初齢は、二齢になる迄カップで飼育してから入れます。