今年もいつの間にか11月を迎え、今年も残すところ2ヶ月となりました。
九州北部の福岡県福津市は、朝から肌寒く午後から雨の11月1日となりました。
夏が終わって以降、連日の様に飼育の作業に追われている今日この頃です。
今日は、夕方から幼虫の菌糸ビンの交換を行いました。
★現在、記事内に登場するボトルは、メーカー終売に伴い、550cc→遮光タイプ500cc、850cc→遮光タイプ800ccへ商品の変更が発生しております。
こちらは、8月27日に入れたアマミヒラタクワガタの幼虫が入ったブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光ブナ500cc)です。
投入から2ヶ月でボトルの上まで食い上がっています。
勿論、この状態まで食べているとオスの確率が高いです。
今年の九州北部の秋は、暖かかったので暖房の必要がなく終日冷房22℃での管理でした。
夜間は冷え込むので送風の状態になってますが建物の断熱材のお陰で繁殖場内は20℃前後の気温をキープしています。
先ほどのボトルから出したオスの終齢です。
未だ未だ成熟(加齢)が進んでおらず、更に大きくなってくれる状態です。
勿論、この段階の終齢は、2本目も菌糸ビンに入れた方が大きくなってくれます。
2本目のブナ菌糸ビン850cc(現在は、遮光ブナ800cc)に潜って行く先程の終齢です。
※3種類の大きさのオガクズが入ってバランスが良く使いやすいので、個人的には、クヌギよりもブナの方がオススメです。
因に2本目は、長く引っ張り過ぎると終齢の成熟期で突然、暴れ(掻き混ぜ)を起こして激縮みをする恐れがあるので注意が必要です。
加齢速度を落ち着かせる為に出来るだけ18から20℃前後での飼育がお勧めです。
※ボトル内の温度は、外気温よりも3℃前後高くなる事がありますので逆算が必要です。
2本目を食い終わった時点の成長が楽しみです。
こちらも同じく8月27日に投入したアマミヒラタの幼虫で、食い上がる前でしたが少し早めに交換を行いました。
画像の様に頭が大きくてお尻から腰の辺りにクモの巣状の血管の様な物が見える終齢は、未だ伸びしろが多いので大きく成長してくれます。
この状態で取り出した場合は、例え小さくても2本目に新鮮な菌糸を与える事で次の交換の際に見違える様に巨大化している事があります。
※終齢は、黄色みを帯び始めるまでは大きくなりますので決して諦めないでください。
先程の幼虫をブナ菌糸ビン850ccに投入したところです。
葉脈の様に見える血管がよく分かります。
終齢の前半(未だ大きくなっている状態)の証です。
こちらは、8月13日に1本目のブナ菌糸ビン550ccに入れたトカラノコギリクワガタの終齢です。
※14から15gの大きな幼虫です。
この大きさでも65から69ミリを狙えます。
終齢での菌糸ビンの暴れが面倒なので2本目からマットボトルへ切り替えました。
(暴れると折角大きく育っても痩せて縮みます。)
当店の幼虫用マットは、無添加につき発酵ガスや発酵熱が発生しないので安心です。
無添加マットボトル850cc(現在は遮光800cc)へ入れた先ほどの終齢です。
今回の交換で蛹化しなかった場合、次回の交換は4ヶ月後に行う予定です。
なお、終齢時のエサ交換直後に温度が高過ぎると落ち着きが悪くなってしまうので注意が必要です。
※最初に申し上げた様に外気温よりもボトル内の温度の方が少し高くなるのが原因です。
今後も面白い情報がありましたら紹介したいと思います。
ブログ大変参考になります。本年、虫吉さんから購入したトカラノコギリですが、来年まで待ちきれず、産卵セットをブログを参考に組んだところ、少し前に幼虫を発見しました。幼虫がケースの底から見えるととてもうれしいですね。割り出したところ、16頭と本年から始めた自分の自己満足に浸るには十分の成果でした。引き続き、ブログを教科書代わりにして無事に羽化させたいです。
ひで様
いつもお世話になっております。
クワガタ工房 虫吉です。
コメントありがとうございます。
ノコギリクワガタは、気候にもよりますが夏を挟むと活動(早期活動)を開始して直ぐに産卵可能になる事も多いのですが、上手く産卵してくれた様で安心致しました
今年は、トカラノコギリの割り出しが夏のシーズンと重なって上手く紹介出来ませんでしたが爆産していますので今後の羽化情報と平行して幼虫の飼育を紹介したいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。