今日は、夕方から今月の羽化チェックを行いました。
今年の九州北部の秋は、暖かい日が続いたせいか繁殖場内では暖房無しでも蛹化や羽化が始まっていました。
少しですが離島産の大型個体を紹介したいと思います。
画像は、羽化して間もない未だ赤い状態のアマミノコギリクワガタ76ミリです。
サイズは、未だ正確には測れませんが限りなく77ミリに近いです。
画像の個体は、2014年の夏に入荷した天然のメスのみで産卵セットを組んで2014年10月25日に割り出した幼虫を下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目、二齢(2014年10月31日):ブナ菌糸ビン550cc
- 2本目、終齢(2015年1月24日):無添加マットボトル850cc
- 3本目、終齢(2015年5月20日):同上
→2015年10月の羽化です。
終齢時に気温が高い季節にエサ交換を行うと、落ち着きが悪くなってしますので、夏のエサ交換を避けて3本目のマットを引っ張って羽化させました。
※少しズボラ飼育でも大きくなります。
先程の画像の上からの画像です。湾曲が強いかっこいい個体です。
※画像の個体の他にも激太激湾曲個体の76ミリが羽化していましたがアゴが少し左右非対称だったので綺麗なコチラの方の画像を紹介しています。
こちらの画像は、ゴトウヒラタクワガタの74ミリです。
対馬産や壱岐産に比べて少しガッチリした雰囲気の個体が出やすい傾向が有ります。
※形は傾向的な物であり、100%の絶対的な物ではありませんが・・・。
今年の3月9日に割り出して採取した幼虫を下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目、二齢(2015年3月19日):ブナ菌糸ビン550cc
※ブヨブヨ病の有無を見極める為に二齢になってからの投入です。
- 2本目、終齢(2015年5月21日):幼虫用マットボトル850cc
※ブヨブヨ病とは、飼育環境の悪化で目に見えない真菌と呼ばれる雑菌の仲間が腸内細菌のバランスを崩壊させて発症するとされる接触障害の事で幼虫が半透明になって死んでしまいます。
なお、終齢になると菌糸ビンでの暴れ(掻き混ぜ)のリスクが上がるので低ストレスの無添加幼虫マットでの飼育です。
暴れてしまうと白い部分が数日で無くなってしまうほど動き回って痩せてしまいます。
秋の初めに交換予定でしたが蛹室(蛹の部屋)を作り始めている気配(糞や唾液の塗り固め)があったので3本目への交換を中止しました。
⇒2015年10月羽化です。(2本成りです)
※春先は加温飼育なので夏を挟むと加齢が進んで早く羽化します。
こちらの画像は、沖縄県久米島産のオキナワヒラタクワガタ64ミリ(65ミリ前後)のオスです。
※綺麗な個体だったので紹介します。
離島産のヒラタの亜種でアゴが太く、湾曲が強いカッコいい個体が多いです。
内歯(アゴの付根の大きな突起)が下に付くので独特の雰囲気が有ります。
今年の3月9日に割り出した幼虫を下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目、二齢(2015年3月17日):クヌギ菌糸ビン550cc
※前述のとおり二齢になってからの投入です。
- 2本目、終齢(2015年5月21日):幼虫用マットボトル850ccでの飼育。
※秋の初めに交換予定でしたが蛹室(蛹の部屋)を作り始める気配が有ったので3本目への交換を中止しました。
蛹室を作っている場合は、交換を避けた方が良いです。
(前蛹になっていなくても楕円形の空洞を作っていたら要注意です)
⇒2015年10月羽化です。(2本成りです)
春先は加温飼育なので夏を挟むと加齢が進んで早く羽化します。