今日は、9月の初めに組んだタカラヒラタクワガタの産卵セットの割り出しの様子を紹介します。
流石に秋になると気温が下がってきましたが繁殖場の中は暖房無しでも暖かいので何とか産卵してくれた様です。
※実にセットから2ヶ月後の割り出しです。
セットから2ヶ月掛けて漸くコバエ防止飼育ケース(中)の側面から沢山のタカラヒラタの二齢が見えていました。
飼育容器をひっくり返してみると大きく育った二齢が沢山出て来ました。
既に大きく育ちそうな雰囲気があるオスの二齢が分かります。
(頭部や体の大きさとメス痕で判断出来ます)
※因に当店の産卵マットには、菌床が入っているので孵化した幼虫も大きくなって出て来ます。
今回は、少し柔らかめのクヌギ産卵木Mサイズを使いましたが幼虫が食べ尽くしてボロボロの状態でした。
カメラのフラッシュの影響で画像が悪いですが左が初齢、右が二齢です。
1回脱皮の回数が異なるだけで大きさがこんなに違って来ます。
オスの大きな終齢は、体重が20グラムを超えます。
横幅が広いガッチリタイプの成虫になるので70ミリを超えるとかなりの迫力が出て来ます。
今回の割り出しの結果です。
合計で25匹の幼虫が出て来ました。(プチ爆産です)
※気温が下がって来るこの時期にしては、上出来です。
管理用のカップに無添加虫吉幼虫マットを入れて4から5日ほど保管してから二齢になった物からブナ菌糸ビン550ccに入れると良いです。
※マット飼育でも問題ありませんが最初の1本目だけ菌糸ビンに投入した方が成長が促進されてスムーズに大きくなってくれます。
実際のボトル投入の様子を紹介します。
画像の様にプラスドライバーで菌糸ビンの真ん中にグリグリと穴を空けている様子です。
専用のスプーンで先ほどの穴に入れている様子です。
上手く頭から穴に入って行く二齢です。
※穴が細いと後から這い上がって来るのでドライバーで穴をあける際は、左右に振って少し大きめの穴を開けると良いです。
潜るのを確認したらフタを閉めます。
もう一つの投入方法は専用シャベルを使うやり方です。
先ず、シャベルで表面に2センチほどの深さと幅の穴を空けます。
※穴の大きさは幼虫のサイズに合わせてください。
先ほどと同様にスプーンで慎重に穴に投入します。
投入したら軽く埋め戻した後でフタをすれば投入完了です。
※埋め戻しの際は、押さえ付けない様にしてください。(可哀想な事になりますので・・・)
個人的には、幼虫が上に這い上がりにくいのでコチラをお勧めしています。
秋から冬になりつつありますが、面白い情報があれば紹介します。