今日も福岡県福津市は、雨の一日でした。
※ここ数日、暖かいのですが天候が悪いです。
本日は、夕方から9月上旬にセットした国産ノコギリクワガタの産卵セットの割り出しを行いました。
今回、用いたメスは、夏に紹介した天然採集品の39.5ミリの超特大サイズです。
●使用した主な飼育用品は、下記のとおりです。
■詳しいセット方法を紹介した記事>>>
気温が下がり始めた時期にセットを組んだので幼虫が見え始めるまで2ヶ月以上掛かってしまいました。
メスを投入して2ヶ月以上経過して漸く、ケースの底から二齢が見え始めました。
※余り長く産卵セットの割り出しを引っ張り過ぎるとマットや朽ち木の劣化が原因で『ブヨブヨ病(真菌が原因とされる摂食障害)』などの病気の発症率が上がります。
なので本当は、早めに割り出した方が良いです。
先ほどのケースをひっくり返した様子です。
※上手くスッポリと抜けてくれました。
マットの中に二齢(初期)と初齢が見えます。
こちらは、5ミリ前後の初齢(左)と15ミリ前後の二齢(右)です。
朽ち木を少し割ると食痕と共に大きな頭の二齢が2匹出て来ました。
流石に2ヶ月もマットに埋め込んだままにしておくと腐朽が進んで簡単に手で割る事が出来る柔らかさになっていました。
先程の画像の朽ち木の反対側の面からは、狭いスペースにも関わらず密集した状態で出てきました。
沢山の食痕が残っており、ド派手に食い尽くしています。
割りカス(使用したマットと朽ち木片)は、再び飼育容器に戻して3週間から1ヶ月ほど経過して、再びひっくり返してみると幼虫が出てくる事が有るので取っておくと良いです。
今回は、1セットから52匹の爆産でした。
※爆産させると困る場合は、卵か初齢が見えた時点で一旦、割り出して幼虫とメスを回収すると良いかもしれません。
それから、前述のように卵と割りカスを飼育容器に再び戻して3週間から1ヵ月後に再び割り出すと良いです。
幼虫は、画像の様に一時管理用のカップに無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れた状態の物に入れて4から7日前後保管して外傷や異常の有無を見極めます。
その後に健康な二齢からマットボトルに投入すると良いです。
国産ノコギリクワガタの菌糸ビン飼育は、終齢になった途端に急に暴れ始めて小型化する事が有るのでコスト面を考えると決してお勧めしません。
二齢の大きさが判るように親指と比較してみました。
親指の爪の大きさ前後(1.5センチ~)くらいの個体が二齢になります。
この状態の物をボトルに入れると良いです。
無添加マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800ccに変更)に投入した二齢の参考写真です。
画像の様に幼虫を入れた状態でフタを閉めて飼育を行い、約4ヵ月後に1回の間隔で交換を行います。
中身の無添加虫吉マットは、発酵ガスや発酵熱が発生しない上に持ちが良いので交換頻度を落とせます。
ご自身でお詰めになられる際は、押し込みが弱すぎると直ぐに緩んでしまい交換頻度が上がってズボラ気味の飼育が出来なくなってしまいます。