本日は、夏の終わりから秋の始めに組んだ産卵セットの割り出しを行いました。
秋になって涼しくなると、休眠に入り産卵効率が落ちてしまうので少し割り出しが遅れてしまいました。
こちらは、天然のアマミコクワガタの産卵セットに入れたクヌギ材(S)2本です。
既にセットから2ヶ月以上経過しているので朽ち木の表面からは幼虫の食痕(木屑)が見え始めています。
アマミコクワなどのリュウキュウコクワに属す種類は、一度に沢山の産卵(爆産)の確率が低く1回のセットで良くても10から15匹前後位しか幼虫を採取出来ない事が多いです。
1回のセットで20匹以上出て来たら爆産の部類に入る程です。
チョコチョコと小刻みに産卵するので朽ち木は、細くて構いませんので複数入れた方が良いです。
※因に上記の方法でも同じメスを2から3回セットしなければ多くの幼虫を得る事が出来ない傾向が有ります。
マイナスドライバーを用いて幼虫を潰さない様に注意深く朽ち木を割ると無数の食痕(幼虫が食い進んだ痕)と共に幼虫が出て来ました。
幼虫は木の目に沿って食い進む傾向が有るので派手な食痕の割には余り数が出て来ません。
因に左が終齢で右が二齢です。
反対側の面からも大きく育った二齢が出てきました。
こちらはも追う一方の朽ち木の表面を割って出て来た初齢です。
初齢や卵は小さいので1回の割り出しで全回収が不可能に近く、割りカス(割った後のマットと朽ち木の屑)は、再び飼育容器に戻して3週間から1ヶ月ほど保管後に再度幼虫の有無を確認する事をお勧めします。
先ほどの木を真っ二つに割ると画像の様に大きな幼虫が居座る様に住み着いていました。
朽ち木の埋め込みに用いた成虫用のマットからも大きく育った終齢が出て来ました。
結局このセットからは、合計13匹の幼虫が出て来ました。
(マズマズの結果でした)
幼虫は、一時管理用カップにオオクワマットを固めずに入れた物の中で5日ほど養生させてから1本目のクヌギ菌糸ビン550ccに入れて飼育を行う予定です。
※2本目からは、マット飼育(飼育ボトル550ccにオオクワマットを木製などでカチカチに詰めた物)を与えます。
先月、割り出した分を含め、既に結構な数の幼虫がいますので来年の初夏から夏に羽化して来ると思います。
こちらは、ダイトウヒラタクワガタの産卵セットの容器の底から見える二齢です。
飼育容器は、コバエ防止ケース(中)を用いています。
容器をひっくり返すと産卵用のマットから二齢が出て来ました。
※流石に秋に組んだ産卵セットなので数がイマイチです。
クヌギ産卵木Mサイズから出て来た二齢です。
初齢も出て来ましたが合計で16匹の幼虫が出て来ました。
この時期は、暖房を入れても朝晩が20℃前後まで下がってしまうので沢山の数が出にくです。
※そろそろ、昨年も紹介した真冬用の産卵の秘密兵器、超大型発泡スチロール箱の投入が近付いています。
幼虫は、一時管理カップに無添加虫吉幼虫マットを固めずに入れた物で5日ほど飼育して二齢(終齢も)になっている物だけを菌糸ビン550ccもしくは、マットボトル850ccに入れて飼育します。
割り出し直後の幼虫をいきなりボトルに入れると虚弱や外傷などのトラブルがあった場合に餌のロスが発生するのでお勧めしません。