今日の福岡県福津市(九州北部)の天候は、終日雨でしたが少し暖かい一日でした。
※例年よりも確実に気温が高いです。
今日は、夕方から幼虫の菌糸ビン(エサ)交換を行いましたので少しだけ紹介したいと思います。
★現在、記事内で登場するボトルは、550cc→遮光タイプ500cc、850cc→遮光タイプ800cc、1500cc→遮光タイプ1400ccへ商品の変更が発生しております。
こちらは、アマミヒラタクワガタの終齢を入れた菌糸ビンです。
現時点では、暴れずに下から綺麗に食い上がっています。
●これまでのエサ交換リレーの概要です。
2本目は、画像のとおり40日でほぼ完食の状態の凄い食いっぷりです。
※個人的に初齢や二齢(1本目)は、粒子が細かいクヌギを与え、2本目以降(終齢)は、粗目と中粒子配合のブナの方が通気性が確保されて綺麗に食べてくれるのでベストだと思います。
掘り出してみると案の上、巨大な終齢が出て来ました。
虫吉の繁殖場は、空調で20から23℃くらいで管理されていますので暴れ(掻き混ぜ)による縮みのリスクを避ける為に少し早めの交換を行っています。
常温飼育の場合は、1500cc(現在は遮光タイプ1400cc)で3ヶ月前後まで長めに引っ張るという方法もアリです。
糞をしてしまった状態で29グラムなので限りなく30グラムに近い体重だと思います。
流石に終齢でこれ以上菌糸ビンを与えると暴れのリスクが有るので低ストレス、低刺激の無添加マットボトル850cc(現在は遮光ボトル800cc)へ切り替えました。
当店の幼虫用マットは、無添加なので発酵ガスや発酵熱が発生せずに幼虫に優しいです。
持ちが良いので3から4ヶ月に1回の交換で済み、ストレス痩せのリスクも軽減できます。
先ほどの終齢を3本目に投入した様子です。
流石にボトルの口径一杯の大きさです。
こちらは、1本目(2015年10月6日)にブナ菌糸ビン550ccに投入したサキシマヒラタクワガタの終齢です。
2ヶ月ほどで驚きの大きさになっていました。
※以前、割り出しの様子を紹介した時の幼虫です。
体重測定を行うと27グラムも有りました。
2本目も引き続き菌糸ビン(ブナ850cc)飼育で一気に30グラム超えを狙います。
※1本目の投入から未だ2ヶ月しか経過していないので暴れを起こさない限り、間違いなく更に大きくなります。
何時もの様に専用シャベルでくり抜いて幼虫を潜らせています。
※次の3本目への交換が楽しみです。
大きさに反して成長が早く早期羽化の傾向が有ります。
神奈川県のお客様より面白い情報を頂きましたのでご紹介致します。
こちらのサキシマヒラタの終齢は、なんと「33グラム」で見た事も無い大きさまで育っている様です。
- 7月19日に1本目、ブナ菌糸ビン550ccへ投入⇒
- 9月13日に2本目、ブナ〃〃1500ccへ投入(投入時は19g)⇒
- 12月6日の3本目、マットへの交換時は33グラム
順調に育っているそうです。
父親の80ミリペアの交換リレーのサイクルに酷似していますので頑張って大型個体を狙ってみてください。
久々にブログ拝見しました。内歯が上方にある太めのサキシマ、かっこいいですね。
私の来シーズンの繁殖予定はトカラコクワ、アマミノコですが、これにオオクワとサキシマのどちらを加えるか、悩んでいます。
どちらがお勧めですか?
良いお年を
九州産龍の父さま
いつもありがとうございます。
実は、サキシマヒラタは、天然個体でも「内歯上がり」「内歯下がり(本土ヒラタみたいな感じ)」「中間型(奄美や徳之島のヒラタ系統)」の3パターンが存在しており面白いです。
天然個体でも血筋によっては、次世代で巨大な本土ヒラタの様な形の物が出てくる事も有ります。
オオクワガタとサキシマヒラタは、タイプが全く異なるのでお好みで選んでいただいても大丈夫だと思います。
サキシマヒタラは、大型のクワガタの割に早期羽化の傾向が強く夏場の25度の気温でもメスが1本目の菌糸ビンで蛹化してしまったりオスも成熟(早熟)して大きくならなかったりして少しクセがあります。
常時冷房で温度管理が出来ない場合は、1本目の菌糸ビンが夏の暑い時期を挟まない様に注意する必要が有ります。
※上手くコツを掴むと比較的簡単に75ミリオーバーが出せると思います。
今年も残すところ、2時間を切ってしまいましたが新しい年も引き続き宜しくお願い致します。