今日の福岡県福津市(北部九州)は、久し振りに晴れて暖かい午前中でしたが午後からは曇り始めて肌寒い一日でした。
今日は、ズルズルと割り出さずに今日まで至ってしまった天然のアマミコクワガタの産卵セット(産卵木を埋め込んだ容器)から幼虫の割り出しを行いました。
●今回使用した飼育用品の紹介です。
- コバエ防止ケース(中)
- クヌギ材産卵木Sサイズ(現在終売)を2本(産卵木のコーナー>>)
- 成虫用マット
- 国産プレミアム昆虫ゼリー
※朽ち木は、柔らか過ぎると見向きもしないので若干硬い物を使用しています。
■詳しい繁殖方法を紹介した記事>>>
朽ち木を取り出すと側面に食痕が見えるほどでした。
早速、マイナスドライバーで真っ二つに割ってみると既に大きく育った終齢がいました。
※細くても栄養価が高いクヌギなので引っ張り倒しても結構な大きさまで育っていました。
本当に見事な食いっぷりです。
こちらは、もう一方の朽ち木です。
1匹も潰さずに割ったのが奇跡的なくらい大きく育って密集していました。
中身は既に原形を留めないくらい粉々に食い尽くされていました。
(ある意味、気持ちいい食いっぷりです。)
もう一方の面もご覧のとおり粉々に綺麗に食い尽くしていました。
左は、オスの終齢ですが既に結構な大きさに育っていました。
この種類は、少しずつしか産卵しないのですが1回のセットで11匹とマズマズの結果でした。
メスのコンディションが良さそうなので越冬後の来年春に2回目のセットを組みたいと思います。
幼虫は、一時管理用カップにオオクワマットを入れて外傷や異常の有無を見極める為に4から7日ほど養生させてます。
その後に二齢以上の個体をクヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500cc)に入れる予定です。
初齢は、小さいので異常の有無を十分に確認してからの投入の方がエサのロス率を減らせます。
そのほかに本日は、2本目への幼虫のエサ交換の作業を少しだけ行いました。
画像は、2015年9月20日に1本目のブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光500cc)に投入した国産コクワガタの終齢です。
スプーンの大きさと比べても分かるのですが結構な大きさに育っていました。
糞を出した時点で7グラムなので来年の羽化が楽しみなサイズです。
このまま順調に育ってくれると確実に50ミリを狙えます。
但し、小型な分だけ成長が早く、終齢で菌糸ビンに入れると「暴れ」と呼ばれるかき混ぜ行動を起こしてしまい激縮みをする恐れがあります。
そこで2本目からはエサの切り替えを行なっています。
画像は、オオクワマット(550ccボトル→現在は遮光クリアボトル500cc)に投入した先ほどの終齢です。
ボトルに詰める際は、木製プレスでカチカチに固く詰めます。
その方が交換頻度を4ヶ月に1回に落とせてストレスを与えずにスムーズに大きく育ってくれます。
コクワガタの場合だと毎年、50ミリオーバーがコンスタントに出ています。
※詰め込みが弱いと途中で乾燥したり緩みの原因になるので注意が必要です。
こちらは、オキナワコクガタの終齢です。
2015年8月25日にクヌギ菌糸ビン550cc(現在はクヌギ遮光タイプ500cc)を与えて終齢まで育てました。
この種類も成長が早いので2本目は、オオクワマットへの切り替えて大型個体を狙っています。
※終齢で菌糸を与えると暴れと呼ばれる掻き混ぜ行動を起こしてしまい縮みの原因になってしまいます。
こちらは、大きく育ったトクノシマコクワガタの終齢です。
8月26日に1本目のクヌギ菌糸ビン550cc(現在は500cc)を与えました。
2本目は、オオクワマット(550ccボトル→現在は遮光クリア500cc)へ切り替えての飼育です。
画像で分かりにくいですが少し大きめのサイズなので35から40ミリの期待が持てそうです。
こちらも来年の春から初夏に掛けて羽化すると思います。
コクワガタの割り出し記事楽しく拝見させてもらってます。
色々と参考になる事が多く勉強になりまさした。
これからも楽しい記事期待してます。
伏見の虫人様
いつも有りご覧いただき難うございます。
今年のクワガタの割り出しは、アマミシカクワガタを残すのみとなってしまいましたが気温の関係で余り結果が良く無いかもしれません。
現在、今年の夏に入荷した天然の離島産ヒラタなどの産卵セットの容器を特大発泡スチロール箱に入れておりますので年明けに結果報告が出来ると思います。
宜しくお願い致します。
新しい報告待ってます。
伏見の虫人様
お返事ありがとうございます。
これからも頑張って飼育の紹介をしますので宜しくお願い致します。
毎回、大変参考になります。
当方もオキナワコクワが産卵し、18頭の幼虫の確保に
成功しました。
ところで菌糸ビンは用いた方が良いのでしょうか?
オオクワで菌糸ビンと虫吉さんのマットを比較したところ、
そんなに大きく変わらないようなのですが・・・
ひで様
いつもありがとうございます。
クワガタは、早く羽化させたい場合や温度管理が可能な環境でしたら菌糸ビンを用いられた方が良い結果が出やすいです。
※高温下での飼育の場合は、菌糸ビンでもマットでも余り大きさが変わらない事が多いですが20℃前後に温度を下げる事が出来れば2本目の伸びが凄いです。
コクワガタの仲間は、1本目だけ菌糸ビンを与えてみて終齢幼虫になっていればオオクワマットでのマット飼育の方がコンスタントに大型個体が出やすいです。
今後とも宜しくお願い致します。
ご返信ありがとうございます、
保温する施設がないのでマットでやってみます。
また、ご指導よろしくお願いいたします。