国産オオクワガタやオキナワノコギリなど今週の羽化状況

いよいよ12月も下旬に差し掛かり飼育の方は、羽化チェックと幼虫のエサ交換が大詰めに差しか掛かっています。

※特に幼虫のエサ交換は成虫の大きさに左右して来るので手が抜けません。

今年の秋以降は、例年よりも羽化ラッシュが遅れていますが少しだけ紹介したいと思います。

メス50ミリオーバー

まず最初に今月羽化のオオクワガタ(佐賀県千代田産)の50から51ミリの特大サイズのメスです。

  • 1本目(2015年5月10日)初齢:クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年8月18日)終齢:クヌギ850cc
  • 3本目(2015年10月3日)終齢:オオクワマット(飼育ボトル850ccに木製プレスで固く詰めた物)

※2本目で暴れ(菌床の掻き混ぜ行動)を起こしたので速攻でマット飼育へ切り替えました。

日田産75から76ミリのオス

画像は、今月羽化のオオクワガタ(大分県日田産)75から76ミリのカッコ良いオスです。

  • 1本目(2015年5月10日)初齢:クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年8月14日)終齢:ブナ850cc
  • 3本目(2015年10月14日)終齢:オオクワマット(飼育ボトル850ccにマットプレスで固く詰めた物)

※2本目から3本目は、終齢の末期(成熟期)での暴れを回避する為に早めにマット飼育へ切り替えました。

夏の暑さで少し羽化が早まってしまいましたがバランンスが良い形の個体だと思います。

オキナワノコギリ65ミリの画像

こちらも今月羽化のオキナワノコギリクワガタの65ミリ(限りなく66ミリ)の大型個体です。

水牛にならないのですが光沢が強く色が綺麗な種類です。

また内歯(アドの内側のギザギザ)が太くてが迫力もあります。

アゴの画像
本土産の個体と異なり、はっきりとした太くて大きな内歯が有るのも特徴です。

勿論、リュウキュウノコギリの仲間なので頭楯(口の部分のクチバシ状の突起)が二股に分かれた様な形状をしています。

画像の個体は、昨年入荷した天然個体を2014年9月に産卵セットを組み同年11月に割り出した幼虫を育てました。

(1年掛かりで羽化しました)

  • 1本目(2014年11月23日)二齢:ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年3月3日)終齢:無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2015年9月1日)終齢:同上

※1本目から2本目へは、終齢の菌糸ビンでの暴れ(掻き混ぜ行動)による体重減少を避ける為に低ストレスの無添加幼虫マットでの飼育へ切り替えました。

また、2本目から3本目は、終齢の夏場の高温時の交換は落ち着きが悪くなってしまうので少し長めに引っ張って秋に交換を行いました。

基本的に季節に関係なく(一年を通して)羽化して来ますので面白い個体が出て来たら今後も紹介したいと思います。