今日は、一般的に年越し(越年)飼育が困難だとされるミヤマクワガタやカブトムシについて紹介したいと思います。
毎年お正月に数名のお客様から自己採集品が新年を迎えたというご報告を頂きます。
※採集や飼育が長年のライフワークだという人は、ご存知かもしれませんが一般的にはこれらの種類の越年は馴染みが無い情報かもしれません。
◆◇◆お客様からブログ公開後にお寄せいただいた情報を先に紹介します◆◇◆
2016年1月19日に奈良県、ミルポメ様より天然天然採集品の年越し(越年)の画像と詳しい飼育方法をご報告いただきました。
お忙しい中、ありがとうございます。
↑お客様から送っていただいた天然ミヤマクワガタの越年個体の画像です。
↑お客様から送っていただいた天然カブトムシの越年個体の画像です。
※日付が1月19日というのが凄すぎます。
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当店でも元気に新年を迎えてくれた個体がいますので紹介したいと思います。
画像は、本日1月13日時点で元気に過ごしている天然採集品のミヤマクワガタのメスです。
(左が33ミリ、右が37ミリです)
こちらは、繁殖場で個人的に趣味の範囲で飼育しているのでデジタル時計の温度計のとおり20℃前後での飼育です。
(湿度が異常に低いので喉を痛めない様に加湿器を購入しなければ・・・)
私の経験上、本来は無加温飼育の方がより長く生きてくれる可能性があります。
流石に天然個体なので老化が進み符節(ツメ)が欠損してしまい痛々しいですが2016年1月も元気に頑張っています。
画像は、昨年の夏(2015年8月)に奄美大島で採集された天然アマミノコギリクワガタのメスです。
コバエ防止飼育ケース(ミニ)にココパウダーマットを敷き、エサには超高たんぱくワイドカップゼリーを与えています。
天然アマミノコギリは、画像の4匹のメスが越年しています。
(右端が37ミリ、残りは36ミリです)
※因にオスも1匹だけ先月(2015年12年25日)まで生きていました。
こちらも繁殖場の20℃前後の気温での飼育です。
本来、冬を越せない種類の天然個体の越年の条件は不明ですが『羽化した時期』『羽化してから活動迄の期間』『温度や湿度、エサなどの飼育環境』『長寿の遺伝子』『繁殖活動(産卵の有無や産卵数)』『気候の変化』など様々な要因が有りそうです。
温暖化の影響で自然界での羽化や活動のサイクル(速度)が少しずつ変わっている事が学術的に証明されると面白い事が分かるかもしれませんが・・・
※初夏に羽化して直ぐに活動、晩秋の羽化で翌年の梅雨明け後の活動などの目に見えない要因がない限り、寿命の事を考えると樹液採集個体が翌年の春〜夏まで生きるには流石に無理があると思います。
今後も引き続き長寿記録にチャレンジしてみます。
こんばんは。
私の採集したカブトムシは10月が限界でしたので、年越しはすごいですね。
以前レビュー上で報告したWDノコギリの♀が無加温常温飼育で、未だに生きています。
室温が15度くらいでも餌を食べに出てきます。
ヤクシマスジの方も早い♀が蛹化しました。
♂は先日の餌の交換で3gある幼虫の2匹目が出てきました。
4月くらいには結果が出ると思うので、ノコギリ♀と共に詳細をまた報告させていただきます。
それではまた。
ユウさたん様
いつもお世話になっております。
コメントを頂きありがとうございます。
カブトムシは、12月1日まで飼育した事が有りますが、その年は早くから雪が降る温度が低い気候だったので寒さでエサを食べれなくなって死んでしまった感じも有りました。
※クワガタの様に扁平でなく立体的で体積があるカブトムシは、生きて行く上で相当な量のエネルギーが必要なので常に栄養補給が必要と云われています。
昨年秋から年明けまでの様に暖かい気候の場合は、温度差対策などして大切に飼育をされるとエサを食べる事が出来ると思いますので生きて行けるのかもしれません。
実は、数年前に東京のお客様からも1月下旬頃まで生きていたという俄に信じがたい情報をお電話で伝えていただいた事があります。
クワガタの場合は、逆にある程度の低温で冬眠状態にして運動量を抑える事で長く生きる事が出来ます。
ノコギリクワガタの長寿とヤクシマスジクワガタの件、是非ご報告ください。
宜しくお願い致します。