今週は、お正月過ぎ迄の暖かさが嘘の様に本格的な冬の寒さが続いています。
今迄が暖か過ぎただけなので本来の気候に戻っただけなのかもしれません。
今日も寒さに負けずにスタッフと一緒に屋外の作業場でマットボトル詰めを行いました。
平行して店長が繁殖場で羽化チェックを行っていたので、羽化した個体を少しだけ紹介したいと思います。
※クワガタは、オスの方が遅れて後から羽化するので現時点でメスの羽化がメインになります。
(オスはこれから少しずつ羽化すると思います)
画像は、最新羽化の本土ヒラタクワガタ(福岡県福津市産)67ミリ(限りなく68ミリ)の大型のオスです。
未だ翅が少し柔らかいので出品は、少し先になると思いますが早く羽化した割に大きく育ってくれた様です。
自己採集品のメスのみで産卵セットを組み産まれた幼虫を羽化させた個体です。
マメ知識の紹介になりますが採集品のメスは、自然界で交配している確率が非常に高く(殆どで)メス単独で産卵してくれます。
また、ヒラタクワガタなど越冬可能な種類のコンディションが良いメスは、採集したその年に産卵させずに真冬に低温で一旦冬眠させて翌年の春以降の単独(飼育下で未交配)産卵も可能です。
※一度に沢山殖やしたくない場合など、産卵数を分散する際に応用出来ます。
因に今年も昨年の夏に採集したメスを年明けから加温して越冬から覚まして産卵セットを組んでいます。
話は元に戻りますが下記のエサ交換で羽化させました。
※繁殖場は20から23℃の設定で空調管理を行っていますが夏場は少し気温が上がります。
- 1本目(2015年7月2日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2015年9月17日、終齢):無添加マットボトル850cc
2本目への交換の際に既に加齢していたので菌糸ビンに入れると暴れ(菌床の掻き混ぜ)を起こして縮んでしまう可能性もあったので無添加幼虫マットでの飼育へ切り替えました。
※暴れを起こすと菌糸ビンの白い部分が数日で無くなってしまうほど幼虫が激しく動き回って体重を落としてしまいます。
12月になると蛹室を作り始めていたので3本目への交換は無しです。
夏を挟むと気温の上昇で加齢速度が上がって大きくなりにくいのですが何とか大きく育ってくれました。
本土ヒラタクワガタは、春以降に更に大きな個体が羽化して来ると思います。
こちらは最新羽化のトクノシマヒラタクワガタの72ミリ(限りなく73ミリに近い)の大型のオスです。
アゴ先が良い感じに湾曲していて迫力が有る個体だと思います。
※2018年3月21日追記:【産卵方法の記事】
下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目(2015年6月21日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
- 2本目(2015年9月15日、終齢):無添加マットボトル850cc
こちらも夏を挟んで加齢が進んでいたので菌糸ビンでの暴れを回避する為にストレスが少ない無添加マットでの飼育に切り替えました。
※暴れを起こすと菌糸ビンの白い部分が数日の間で消滅してしまうほど幼虫が激しく動き回って体重を落としてしまいます。
また、発酵ガスや発酵熱が出ない上に持ちが良いので交換頻度を3から4日月に1回に落とせます。(超固詰め時に限る)
この事により、幼虫のストレス痩せのリスクも軽減できます。
2015年12月中旬にサナギになっていたので3本目への交換は無しです。
以前からお伝えしておりますとおり、今年は少しだけ羽化が遅れていますが更なる大型個体が羽化して来そうな予感もします。
面白い個体が羽化しましたら紹介したいと思います。
本土ヒラタクワガタカッコイいですね。
私も、地元の本土ヒラタクワガタを
飼っています。
菌糸ビン一本目で18グラムでしたので二本目で何グラムか楽しみです。
トクノシマヒラタクワガタを虫吉さんで購入しました。
来年、上の写真に負けない成虫に
育てたいです。
松中嵩市様
いつもお世話になっております。
コメントありがとうございます。
ヒラタクワガタの1本目18gは、十分に大型個体が狙えると思います。
トクノシマヒラタも基本的に本土ヒラタと全く同じ飼育方法なので是非大型個体を狙ってください。
宜しくお願い致します。